ゴメンネ♡ 最後のブログって言ったけど今日面白いネタが有ったので!
【鉋削りの"ほぼ"最難関の材】
今回の新調宮殿の天井板の荒材写真
木目が判り良いように少し削ってます。
左の材の真ん中辺りが"ボコッと起ってる"所をアップで注目!板に仕上げる事を
想像して下さい 笑
其れと左材の木口に注目、見え難いけど平行に近い木目が見える。
エエ笹杢です!)
・材 台湾檜笹杢
・現状寸法 巾 一尺一寸×長さ 六尺七寸×厚み 四分
(333×202×12㍉)
・仕上り寸法 巾 二尺九寸三分 × 長さ 六尺四寸三分 × 厚み 約二分
(三枚剥ぎ) (887 × 1948 × 6㍉)
材の台湾檜笹杢ですがご存知かも知れませんが乾燥材です。(笑)
この際厚みは関係無いのかな? 笑 笑!
伐採禁止からぁ〜 ? ? この板30年経っていてもおかしくないのかな?
思っクソ "完全乾燥材" と呼べます。
カチカチ …
* 色
残念ながら今回集材した中で最も"赤い"くて台湾檜らしい佇まいと
成ります。
今回は素木仕上げである為に残念ながら全て刃物仕上げで、ほぼ
柾目の木目を使用しています。
"ほぼ" ?
本新調宮殿は、軸部内が大変広く四室に別れています。
是は、現況を踏襲して(現在の祀り方)新調宮殿の中に同じように
御祀りするという志向です。
現況
新調軸部(柱は丸で、当然の事ながら長押は"真"を考えると回さないとダメなんですけど、
のっぴきならん感じでこの様な納まりに。)
宮殿軸部平面図
【大唐破風屋根宮殿】(軸部〜)
・四本柱.
・下から〜地長押.腰内法貫.貫虹梁.頭貫.
・柱間装置〜正面六枚双折れ扉(藁座軸回し).脇引き戸(後嵌め殺し)
・太瓶束
・軸部内、外陣/内陣境に柱四本の三間
【補足】 宮殿内部外陣の中壇/下壇に供物を供へる雛壇を
有し、更に雛壇の上壇には、中尊に祖師が来られ、向かって右に
鬼子母神、左に七面大明神が来られる
・天井〜 鏡天井/格天井/折り上げ格天井
・軸部内柱筋中尊/脇陣に雲の幕下げ彫り
『 この宮殿は荘厳具です!』
建築の話しで恐縮ですが、近頃では"社寺風"のお寺や神社が、訳の
分かっていない工務店が施工していたりします。
何が困るか?
めっちゃ困ります!!!
宗教施設で有り、宗教装置で有ります!
宗教は 『 生きています!』
例えば、社寺には立派な塀も有りますし立派な門も有ります。
"塀"は、神聖な領域を現す外界からの結界で有りますし、
"門"は、人が通るには立派過ぎます(因みにボクん家にはあんなものは
有りません)、矢張り神聖なる領域に入するという気持にさせる
一つの装置としての役割が有ります。
そしてアプローチがあり本堂(殿)が有り、礼拝する空間が有ります(外陣/拝殿等)、
浄土系の宗派で有れば内陣は阿弥陀如来様の住まわれる極楽浄土の
世界が再現されています。
そしてその宗派の持つ"道業"にて儀式が執り行われます。
〈 訳のわからん奴にヤラせると 〜 〉
「これじゃぁ儀式が出来ないぜぇ、あと… 一尺でも広くしてくれたらいいのに …. .. . 」
"カタチ" ばかりお寺と似ているだけで使い物に成らない "無用の長物"
ただ、施工者だけが悪いのでは有りません、
合い見積もりで値段の安い所を選んだ"人間"も悪いと思います。
お金が無いのは仕方が無い、僕もお金には困ってるので
気持ちは判るつもりです。
そんな時は一時諦めるか、でも… 絶対やらなきゃ駄目な時も、 …
難しい… ですけど、 … .
でも、"荘厳' を重んじる心が無いと感じる時が最も残念です。
宗教は生きている
「 社寺専門の所にまかせよっ …
にわか仕込みの奴に千年以上の歴史は理解出来やしない、
少ない予算でもなんとか知恵絞って専門家にええのんにしてもらおぅ 」
(僕もあんまり分かってないけど … … )
少し. 話し戻ります ♪
書の世界で云う所の 「 真・行・草 」が有ります。
"真"は正格で格式の高い、"草"はくずした風雅の体
"木"で言うと、 「 真=柾目 草=板目 」 と成ります。
然るに宗教施設の中核に有り、最も尊ばれる荘厳装置としての木目は
"柾目" が相応しくキリッと上品でも有ります。
そして中核に有る荘厳の宮殿ですが、中尊と脇ではより中尊を尊ぶモノです、
然るに、軸部内柱の長押位置は中尊が一段高く、背後の向板(背板)
は柾目板と成り、脇は中尊との違いを出す為に "板目" としました。
そして、軸部内の四室の天井の仕様ですが、
・外陣→脇陣→中尊の順で天井の高さが少しずつ高くなる。
(写真二枚目の頭貫〈柱頂部の横の部材〉の内側に、天井高さの違いの
切り欠きが分かる)
・天井仕様
* 外陣にあたる所を "鏡板"(無地板)
* 脇陣にあたる所を "格天井"
* 中尊にあたる所を "折り上げ小組格天井"
世の中に有る"真"の中で最も"真の中の真"と言える空間だと思います。
日本建築はよ〜出来てます(笑)
でぇ、 中尊の向板(背後の板=背板)は正格の"柾板"
脇陣の向板ですが、タダの板目では「腑に落ちん!」
板目でも「最高の板を…」今回選んだ最高の板目が "笹杢" です。
更には、軸部外陣天井は、内部に広がりを保たせる為に大空を想起
させる装置として、"雲"をイメージさせる笹杢の天井板をあしらう
事にしました。
長かったのですが、先程の写真の笹杢の板にはそう言う意味が
込められています。 (話し長いねェ ゴメン…)
ただぁ〜
そんな都合の良い板は沢山お金を積んでもあるものじゃ有りません。
台湾檜伐採禁止に成ってから、最も輸入した日本でも残り少なく選べる
ような状態では有りませんし、ましてや現在台湾本国で大きな事業が有り、
本国で台湾檜が無い為に日本の台湾檜をさらえて行っている事も有り
お金も、選材も簡単には行かない現状です、
そんな最中、 奇跡的に見付けてちゃいました♡
二年近く探し求めました、 ラッキー!
「僕の力では絶対に無い!」と断言します。
「今回のお仕事の"御縁"の力」と感じます。
「こんな都合よく見付かってたまるかぁ!」と言った感じです。
ただ … ご覧の通りの "ぐだぐだ" に反り倒した板 。
コレは本国台湾で製品にしたものらしく、割れ止めに台湾の新聞が
木口付近に貼られていました。(材写真参照)
更には、日本の管理ではあり得ないのですが、乾燥時の桟積みが
悪く、ズレた桟のカタチに【※極端!】に曲!がっ!!ています!!!
(分かり難いけど材写真二枚目参照)
また、年数が経つため"木"の性が出て捻れています。
当然の事ながら、こごんで"水溜り"の様に窪んだ所が有ります。
捻じれは写真にも写ってる様に平置きで一寸、クランプしないと
一寸五分殆どの捻じれと成ります、 残念な状態です。
コレをまともに真っ直ぐの板に仕上げると五分のニは消滅しそうです。
改めて予定としては、
仕上り寸法 巾 二尺九寸三分 × 長さ 六尺四寸三分 × 厚み 約二分
(887 × 1948 × 6㍉)
の一枚板に剥いで、今回は板の中心を1.2分(4㍉)少し強めと成りますが
ドーム状に上げるつもりです。
"少し強め" というのは?
建築関係の人では無い人にも理解出来る様に書くので回りくどいの
ですが…
「目線上に有る横軸の直線は垂れ下がった様に見えます」
人間の目の錯覚によって起こるモノで例えば、
"虹梁" とは建築では横方向の部材と成りますが、上に湾曲した様な
意匠と成ります、この様な意匠のお陰で垂れ下がった様には見えズ
自然に美しく見えてくる工夫です。
そして、是は虹を想起させる事から 「虹の梁=虹梁」としたものです。
逆に、眼下に見える "靴脱ぎ石" の様な大きな平面は、真っ直ぐ平面に
すると真ん中が窪んだ様に見える事から、やんわりと起こしてあります。 ? 笑
? 実は "靴脱ぎ石" 等はこの理由よりも大命題の "水が溜まらない"
と言う理由が有っての事ですが(笑)
錯覚と言えば…
社寺に於ける "軒反り" も工夫が見られます。
軒反りは遠くから観る時には重要なアウトラインですが、
美しく魅せる為に"軒反り"が用いられています
平安時代迄の軒は真反りで緩やかに美しく、どれくらい美しいのかは
「平等院鳳凰堂」に行くか、十円玉を見て下さい。
(十円玉は真反りやけど軒反りはややキツイ ん n … ビミョー )
然しながら、鎌倉時代からは 真ん中は"真っ直ぐ"で、隅っこだけ反っている
"長刀反り" が採用されており、前代迄の "真反り"では無い為に
隅っこの反りが視覚に入っているせいで、真ん中の直線がキレイに
真っ直ぐで有っても軒の直線が上に隆起している様に見えます、
更に古く傷みが出ているものは、隅軒に大きな荷重が掛かる為に
やや下がる事が有る為に、拍車をかけて真ん中が隆起した様に成り
「 〜〜 」みたいに成ります。
あっ、 軒の反りは先程の軒隅の垂れ下がりが起こっても
ホントに垂れ下がったように観えない為が主題と思います。
(蛇足でした…)
でぇ、 天井なんですが前述とよく似た人間の錯覚で、真っ直ぐ
直線で天井を造ると"垂れ下がった"様に見えます、
然るに真ん中を少し持ち上げて、 "一間一分" (流派による所が有るのかもしれんけど…知らんけど…)
とか云われたりします。
今回は少し広がりを保たす為に、"少々強く" しかし「クドくならぬよう!」※重要
"一分強" として "気付き難い柔らかなドーム状" とする予定です。
どお? 相変わらずメチャ長いねぇ… (ゴメンナサイ♡)
さて!
今回の材で出来るの?
「台湾檜笹杢」 ぐだぐだのグニャグニャ
= 材として難削材
=木目としても最難削材
=平面でも無い。
鉋仕上げとしては "ワラウ" 笑♬ しか無いかな? (笑)
板を三枚キチッと剥げるかな?
思った通りの形状に作れるのかな?
天井の四方周りに隙間出来たらカッコ悪いなぁ〜
楽しそうでしょ♡
こんなに棒削りとの違いがある難しい "クイズ" は始めて ですけど…
シッカリと頑張って作戦立てて頑張りまぁ〜する !
「 僕、 コレれが "板削りと棒削りの違い" だと思ってるんです。」
「 板削りに於いて鉋台長さ九寸五分フル活用って物理的に不可能なんですよ」
「鉋台の総丈どれ位が適切と思います?」
ホントに最後のブログでした。
おしまい!
お世話になりました
皆様短い間でしたがお世話になりました!
9月19日から正式にこのブログを始めたようです。
このブログはご存知の通り殆どが世の中に出ていない情報を出すように
努めたものでした。 ?
と言うのは嘘で (笑)
「鉋」の世界は殆ど手付かずの事が多く、必然的に「無い情報に成る」
其れだけの事でしたが、世間に出ている情報は避けるやうに気を使いました。
「井の中の蛙」的な引き篭もりでしたので知る情報は少なかったの
ですが、其の中でも少しは自分の考えを表に出す事により自分なりに
まとめる事が出来て、楽しい作業でした。
「表に出す」
是は僕にとってちょっとしたキーワードでもあります。
昔から"表に出す"事を"牛の涎"よりも細いのですが、やっていた事が
有ったのですがぁ…
"やりきっていない"
そんな所が有り納得いっていませんでした。
しかし今回は "ヤリ切る" がテーマでした。
まぁ、 、
まだ「鉋」に付いてはもう少し課題を残しているので
"ヤリ切る"という意味では、今一歩の継続が必要ですが …
然しながら "癖" として僕らしくよくやってきたとも思います、
自分の考えをまとめて文章に起こす事は大変労力のいる事で
今迄"あんなに拙い内容"であったのですが、
一つのテーマを決めて、理解し易い構成をして、
書き漏らしが無いよう気を付けて、
しかし、 「鉋」全体の理解を構成し始めて…
結局、「序」 を書き終えた所で 終了 の運びと成りました。 (笑)
「序」とは
「鉋」という道具を習得するにあたり何が必要か?
この事を書きました。
其れは、「機械的切削信者から鉋個体性能への覚醒」です。
要するに、鉋性能により鉋使い手としての"腕"が決定されると言う事です、
そして、刃物の中でも"特殊な切削方法"を行う「鉋」に於いて良好切削を
行う為の刃先形状を提案しました。
さて、 、
必要なモノが解ったので、
「コレから"ソレ"を見付けて、物理的な目標へ加工していく」
一番おもしろ味の有る所を前にして消える事に成りました (笑)
「序」はメチャクチャ地味なので軽視されがちだと感じていますが
当然の事ながら"必要"が分からないと闇雲に頑張ってもタダの空回り
と成りますので大切な事です。
「機械的切削〜」で想像がつくように、素晴らしい使い手としての腕が
有っても、"切れない鉋"では一生頑張っても無理!
そのような意味です。
また、仕込み方法の事ですが、
ネットで熱心に観るまではいかないのですが少し観てみると、最もらしく
平然と間違った事を世界に発信している方や本でも同じ事を言っておられたり、
初心者の方が閲覧した時に気の毒で成りません。
検証すると言う言葉を知らないのか? と、憤りを感じます。
例えば、
「押え溝は絶対に触らない!」
アホか?
一回仕込んだら"背馴じみ"は触らず"押え溝"で調節する人も居るのに
おそらく前者の砥石は平面で無いか、硬木が削れない緩仕込みか、
硬木の時は耳が立っている状態と推測します。
しかし、押え溝の調節方法や専用の道具の紹介等を紹介している記述を
殆ど見た事が無いので「押え溝は絶対に触らない!」と言う事は
世間で広く知られた常識とも感じています。
しかし、"知る人ぞ知る情報"となる事は、日本文化の若き担い手への
弊害になると考えます。
誰か"素晴らしい御方"が難解な鉋物理を読み解いて、
早期にテキスト化される事を切に願い、「都市伝説」の払拭に何方かぁ …
それと…
正直、僕は偉そうに言えた柄では無く欲しい情報を手に入れる迄は
決して止めませんが、まだまだ理解不能なモノも多く、そやねんけど
「鉋」への課題を全て勉強するつもりはさらさら無いです。
「気には成るけど誰かやって!」
僕の仕事じゃぁ無い!
この様な一貫した考えは変わる事が無いでしょう。
話し出すと止まらない僕なので、この辺で辞めときます。
改めて、
「鉋はやればやる程解らなくなってくる」
僕は、
「鉋は要因か複数であるが一つずつ解明していけば物理しか存在しないと気付くはず」
そう固く信じています!
以前に「機械的切削〜」を信じていた頃のように (笑)
今迄拙い記事を観て頂いて、心より感謝致します。
皆様の御多幸をお祈りしております♡
敬具
教訓 Ⅰ
今日の新聞で 香川 良さんが亡くなられた事を知りました。
香川良さんの事を知らない方も居られるでしょうが、
フォークシンガーの方です。
そう言えば思い出しましたが、
夏の暑いある日、家族全員でこの曲をYouTubeで聴いた覚えが有ります。
少し僕がお話しをして、一人でボロボロ泣きながら家族を想い皆で効いた
思い出が有ります。
僕には「心の師匠」が居られます
何人か居るのですがその一人に「松田権六」さんが居られます
( https://ja.m.wikipedia.org/wiki/松田権六 )
漆工家です。
東京美術学校を経て教論へ
本校の気風で有った"温故知新"を経て其れを"超えた新しい表現"を
求め、「伝統」と云う言葉の真髄を体現された方と認識しています。
表現者として尊敬の頂きに居られる方ですが、
もう一点ステキな"愚業"を成されて居られます 、
代表作の一つに「蓬莱之棚」が有ります、
忘れ去られた様な技法を用いて新しい表現を成された素晴らしい
"表現" だと感じています
当時の社会事情から観ると、物資も少なく大変"無駄"と思われる様で
贅沢な表現と成ります、 "反社会的" と呼べるでしょう。
因みにこの"表現物"の発表は、S,19 (1944年)です。
今僕は「鉋」について調べていますが、
もしこの時代に生きる人間であれば
1945年8月15日にこの調べ事を必死に成って調べている事を誓います
香川 良
「教訓 Ⅰ」
木工作業台 序
拝啓 皆様
作業台についてなのですがどの様な作業台を使用されておるのでしょうか?
長〜〜〜〜年、作業台に憧れが御座いました。
そして
長〜〜〜〜年、作業台についての構想を温めてきました。
そんな作業台が実は去年の9月中頃コソコソと完成しております!
どう言う事かと言いますと、現在憧れのアイドルと伴に仕事を
していると言う訳です♡
まぁ、自慢です! (恐縮です。)
ただ、この作業台の紹介?
アイドルの紹介! は僕の拙い文章では紹介するに至らない程
邪魔くさく、多分全てを紹介する事が出来ないでしょう! (笑)
然しながら以後、可能な限り僕のアイドルを自慢したいと思う次第です。
人の自慢話しなんか嫌な人は "作業台" は飛ばしてくださいね!
さて、
ビッグデータと言えどネット如きの小さく限られた世界で
日本の作業台はまだ余り表に出て来てないのと、勉強不足で世間の
作業台事情を知らないのですが、少し探してみると特殊な物を作る時に
作業台と言うより治具的な要素が強いモノは見かけたのですが、
"作業台"としてはなかなかお目にかかる事は少なく特別な志向を持つものは
見かけませんでした。
そして木工に欠かせない "バイス" コレも皆同じような使い方で、
変化が少なく、逆に使いやすく完成度が高いのかもしれません。
しかし中には凄いバイスを考案されておられたりして地下では
日本人らしくそんな方も居られると想像しますが、
↓のページの中の動画に有るバイスは丸い棒に特化したモノですが
凄く面白い!
http://shigoto100.com/2014/08/kanna.html
(めっちゃページ下の方)
この様な背景が有るとしても、日本の作業台は発展した物は少ない
ように感じます。
そこで海外に目をやると う〜む、 むっ、 む〜〜、
欲しい♡
そんな事を思わす素晴らしい作業台が有るでは有りませんか!
海外の進化した作業台と比べ日本は遅れていると、勝手に想像
しているのですがどうでしょう?
そう言えば大工さんとしての作業台は…
大まかに、床板?天井板?等が削れ、継手仕口等が出来れば良いのかな?
中でも最低天井板が仕上げられる作業台が必要なのかな?
天井板は、作業台を手に入れる所から仕上げ作業ですから面倒ですね…
(そんな仕事はこのご時世なかなか少なくなったでしょうけど…)
しかしながら作業台プランとして大きさは天井板が仕上げられれば
それ以上大きいもの等(破風等?)は、馬で対応?
でしょうか、素人なので分かりませんが
↑以前のブログでも書きましたが "道具とは身体機能" と言えるので
作業台は仕事場の中枢である道具な為、道具をアルゴリズムと捉えると
やっぱりこだわりたいです。
(アルゴリズム http://research.nii.ac.jp/~uno/algo_3.htm)
ユニバーサルでオールマイティーなモノを
なかなか難しパズルです。 n…
先ずは片鱗ですが海外のモノを紹介致します。
海外は広い! 世界は広い!! 日本は狭い!!!
所詮市場規模の小さい島国で木工など鼻クソみたいな規模なので
主になる道具は有っても特殊で進化した道具はビックリする位貧弱です (笑)
逆を言うと海外では、プロでは無いアマチュアのお金持ちもプロ顔負け
の設備を備えている方も居るようで、市場規模が比べ物に成りません
何を意味するかと言うと、市場規模が広くお金に成るので特殊に特化した
道具を作ったとしても 売れる!
糸鋸(ミシン)のハリなど日本製は選択肢も少なく、
「良くは無いけどコレぐらいしか無いししゃーないし使ってる… 」
こんなケースは 'あるある' でしょう。
先の様な海外事情の背景から生み出されたモノで、ちょっと探してみた
中でスタンダードな作業台を紹介して、
次回から少しづつ我が作業台を自慢をしていきたいと思います。
海外の代表的な作業台
各皆様の良き作業台とはどのやうなものなのでしょう?
amou様へ
コメント有難う御座います
お陰様で作業台記事の下書きを思い出しました
我が工房は、大変不完全なモノである中、納得行かないままに
日暮らしをしております…
「不完全の美」
コレをこよなく愛しておりますが♡
仕事場はパーフェクトな振る舞いを望みたいものです。
工房萌えー ♡
ところで別件で "土田さんと皆様へ" ですが、
このブログの事を、なんか宣伝的な事して頂いたのでしょうか?
閲覧数が普段は、 ポツリ、 ポツリ …
といった具合なのですが、イキナリ三桁に成って驚きました、
それで有れば、タイヘン感謝致します!
しかし…
実は…
もう閲覧数が増えずとも良い事に成りまして…
僕の力量ではブログで"アンケートを採る"という計画は
難しいようで、閲覧数が凄く少ないです。
少ない集答率と偏ったデータになる事を避けたいのと、
無駄になる集計の為に見知らぬ方の手を煩わす事を避けたく考えます。
今は、
「何時このブログを辞めようか?」と考えていますが、
文章を書いて行くと "確認作業" が必ず生じて来るので手に入る情報が増え
有意義である事を確認致しました。
それにフィードバックが起こるので、自分の至らなさが痛切に突き刺さって来ます、
現状は沢山のモノが突き刺さってハリネズミの様になり
ちょっと可愛く成ってます♡
更には、「自分史の備忘録」的な要素が色濃く出て来たように感じています。
よって、他人が閲覧するに堪えない内容も増えて来ました、
私的な備忘録です。
それにも関わらず観て頂いている方が居られるので
大変嬉しく!
現状で閲覧されている方と余程に限られたマニアな方に発信していくつもりです!!
皆様
大変感謝致します!!!!!!!
現状は上記の様な考えに至って居ますので
地下で コアでぇ 私的なぁ ぁ 、 …
私的鉋備忘録をもう少し続けます。
以後、その旨宜しくお願い致しまする。
敬具
速報! ヤフオクに凄い物が出品されています。 29'2/28
https://goo.gl/photos/rifSd9KDB3eToZJdA
↓
おそらく、日本独自に進化した文化遺産からの遺物放出のようです。
おそらく、現在絶滅したと思われる文化遺産からの遺物放出のようです。
おそらく、文化遺産とは誰も気付いていない様な文化遺物放出のようです。
おそらく、1970年〜位なのかな? 秘宝館が流行り?全国に出現したのは??
事情は詳しくなくほぼ知らない人間ですが、
立派な世界に誇る"日本文化"だと確信しています!
片鱗ですが、伊勢の巨大秘宝館の写真が少しだけあったなぁ〜
何処行ったんだろう?
シマウマの顔を観ると剥製職人さんの シッカリとした仕事を感じる逸品だと感じます、
当時のお値段で幾らかかったのでしょう?
コレを納める秘宝館の規模は…
『国道沿いの1000坪〜で駐車場も広く、鉄筋コンクリート二階建、一階はミュージアムショップ的なモノが有り、
入場料は¥2000以上、
ディズニーランドのイッツアスモールワールド的な様相を帯びた施設も』
勝手な推測です。(伊勢です。)
皆さんもそう思いますよね ♡
何方か落札された方は御一報を!
love forever
取り急ぎ。
宮殿帥 + 東京国立博物館 + 旧寛永寺五重塔 + 現代美術 東京国立博物館編
東京出張、 (毎度、長文で御座います。)
正直、初めてでは無いが東京へ足を伸ばした事は殆ど無い
それ以前に京都から出る事もあまり無いし
最近では自分の家の敷地から出る事も無い。
楽園から出る必要性が無いからに他なりません 笑
(そう言えばお酒の席でもピクリとも動かず、偉い人がお酒を注ぎに来られて
何時も申し訳無い思いで過ごしているかも …)
しかしながら折角行くのだから序に外界ならではの遊行を愉しみました、
当然、次の日の仕事に差し支え有るぐらい …
仕事はスムーズに無事終える事が出来たのですが、
その後一泊して次の日はフリー
予定では、夜はdommuneスタジオに行って、翌日は
東京国立博物館〜旧寛永寺五重塔/上野東照宮
〜 TERRADA Art Complex( http://art.terrada.co.jp/ja/support/ )
(現代美術ギャラリー)
コレだけ訪れたのみに留まりました。
東博は、「春日大社展」が行われており、見識を深めるのに実り多く
有意義な時間を過ごせました。
流石に東博! 集品力が凄かった! 写真でしか観れない有名な物が
沢山列んでおり、何を書けば良いのか分かりませんが(笑)
一つだけお伝えすると
『鷺脚』
(※この鷺脚は今回の展示では有りません! 中尊寺蔵 )
鷺脚机とは、日本の美しい机の代表格的なモノで大変美しいモノで有りますが
平安時代後期辺りに"和様"としての鷺脚が最も古いモノで、元を辿れば
大陸のモノに範をとり正倉院宝物の中に多く起源を見出す事が出来ます、
そして現在迄、創り続けられています。
"鷺脚" については大変深い想い入れが有り
更に ' 持論では有りますが ' 鷺脚を観ることによって、
機能とは別の 「カタチ として美しいデザイン」と言う観点から
平安時代に "鷺脚" デザインの頂点が見え、更には昔の人がモノを扱う
力量まで垣間見えてきます。
これまた勿論持論で申し訳ありません
木工に於いて、「木の使い方」の完成は、正倉院にて完成の域に
達していると感じていますが、(執筆中…)
正倉院宝物はまだまだ大陸の影響が強く、"カタチのデザイン性"
に於いては"和様"とは呼べないものですが、
写真の 鷺脚 は僕が愛して止まない"美しい" 脚を有しています!
しかしながら … 、 …
此度では書ききれないので、いつかゆっくり
【鷺脚様式美から観るアウトライン考 〜日本の荘厳意匠等に於ける私的優秀期論】
(別名【コレかっこエエのんとちゃう?論】)
必ずまとめなくてはイケないテーマなんです。
改めて、『鷺脚』 と題しましたが、"机"とは書いていません!
今回の観点は、"用途" と言う観点を無視しております。
「構造即意匠」と云う「機能から成る美しさ」を無視しています。
ルックスのみに着目した観点での"鷺脚トーク"と成っています!
どう言う事かと申しますと、当たり前で申し訳ありませんが机には、
1, 用途に合った天場の広さ
2, 用途に合った高さ
3, 用途に合った強度 用途等…
この観点から設計が始まります、然るに机の脚を創る為に
机は制作されません、
どうしても、鷺脚にしたところで大きさの不釣り合いから
どうしてもキレイに見え難く成る寸法が有ります。
この事から、
今回観たモノですが天板の広さの制約等が有り中尊寺のモノには"鷺脚"としては
個人的には少し劣ると感じています。
然しながら、今回ガラス越しではあるものの、平安時代の鷺脚を写真では
確認し辛かった事などが確認出来て鷺脚に関しての疑問が解けた事が有り、
この事だけでも 「頂きっ♡」と言った具合でした!
今回の春日大社所有のモノと、
現在の高級品として作られているモノも併せて紹介しておきます。
どうでしょう?
写真写りが悪いのですが、下が現代荘厳の成れの果てです。
他にも超逸品な出品ブツの量が多かったのでキリが無く、
紹介に至りませんが大変勉強に成り、私の為に素晴らしい展覧会を企画して頂き、
東京国立博物館様、誠に有難う御座いました。
チラシと図録(厚み=3㌢)とカワイイ狛犬の絵葉書
で…
当然、本館の常設にも足を向けない訳に行きません、
先ずはブチ当たったのが「古代」の展示。
ココでも述べるに及ばなく、写真でよく見る有名ブツが、「ばっかり!」
春日大社展で腹九分目で更に時間が無いのに、どないしたらエエねん!
観させて頂く他無いのですが… 笑
これまた、我々日本国民のトレジャーが「※タイヘンジャー」の御前に、
情報量の多さから正直流して観るしか出来ませんでした…
(昔、高床屋形埴輪の建築構造を考えてみたなぁ〜 結構板を用いていた印象が。)
先ずは、重要な銅鏡がズラリ!
文様を眺めたら、完全にコノ場から去る事は出来ないのでキッパリと
振り切りました!
文様はさて置き厚み等の造りの確認だけでもすれば良かったのかな?…
発掘瓦もズラリ!
ちょっと前に プチ プチブームだったので、 、 、、、
奥歯を噛み締め、舌打ちしながら、無視!
軒丸瓦の連弁の形状等を(〜平安時代迄)考察してみたい思いが
有るのですが、 シカト!
ん… 書ききれない!
『私的鉋備忘録』と銘うっていますので、
道具系の展示を紹介しておきます。
'ちょうな' (全長約二尺)ですが、僕は仕事で使う事は皆無で、
おじいちゃん(船大工)の遺品に混ざっていたのを遊びで
触っただけなのですが、
ん〜 鉄!
スプリング ちょうなですね
この頃はどうだったのでしょう?
当たり前ですが、当時の"鉄"の存在は絶大で 鉄=権力 と言えるものでしょう
(アニメ「もののけ姫」ですが、「タタラ場を守れっ!」の台詞が印象的でした。)
そして貴重な鉄を、重要な建築道具に使ったのも理解出来ます、
其れに、素人目線で有りますが加工技術も高い事が伺えますし
当時でも結構上等な代物に観えます。
グリップを観ると持つ場所が想像出来ますが、
オリジナルは更に植物の蔓を巻くとか木製の柄をつけていたのでしょうか?
長さは、不確かで申し訳無いのですが、全長二尺程度だったと記憶しています。
'柄' と '刃の角度' と '長さ'(仮に二尺として… )から、 … … ?
身長が150㌢???位??? ホンマか? ? 低っ (笑)
皆さんも想像してみて下さい。
この"刃"と曲がり柄の中間に"予備刃"?のようなモノが有りますが
遠心力を出す為の"重り"に相当するのでしょうか? ?
其れと、研ぎを行う時には刀剣のように砥石を動かしたのでしょうか?
"刃"の脱着は可能だったのでしょうか?
どの様な仕組みだったのか?
錆×錆(笑)なのでよく分かんない状態DETH。
しかしながら脱着式と考えた時、
曲がり柄エンドが刃の接合部辺りで幅広と成っており、
曲がり柄先端を包むようにしてあると推測するのが自然
なのですが接合部の厚みもさほど厚くなく"包み込み脱着式"で有れば
もっと厚みが増すと思います、更には固定楔の余地を入れると一体型と
見るほうが妥当なのかな?とも思います。
と、なると?
矢張り研ぎは"刀剣方式"で一般的な刃を動かすモノでは無く、砥石を動かして
研ぐやり方だったのかな? どうでしょう?
その"予備刃"?と曲がり柄の接合付近の曲がり柄の厚みですが結構薄い、
この薄さだと多分ハツった時に力の伝達が曲がり柄に少し逃げそう、
更には手への負担も、シッカリと芯を捉えたハツリでないと "ブルン!"と
金属の曲がり柄が歪んで、手首を痛め易そう?
もっとちゃんと観察して来たら良かった
急いでいたので写真だけソコソコに通り過ぎたぁー… 笑
皆さんとほぼ同条件で写真からの推測です、 (本物観たのに残念!)
何方にせよ現在の"木製柄"と比べて重量が有りそうなので長時間は
木製柄に比べて疲れそう。
この頃は曲げ木の技術が無かったのでしょうか?
この頃のなら有ったような気がするんですけど…
日本の曲げ木の歴史をまるで知らないので何とも言えませんが。
曲げ木と言えば 船ってこの頃どうやって作っていたのかな?
日本書紀には、船は"杉か楠で造れ"と指示してあるけど、どうなんだろう??
(処で、楠ってどうやって伐って加工したんだろう? 楠の木の目の流れ知ってる人
なら同じ疑問が起こるでしょ! 伐り倒すのと削るは、理解出来るけど
打ち割りが上手く行くのかな?! よく分かんない?)
しかしながら4〜5世紀頃であれば日本人の「木」に対する精通度合いは
高いと思うので、矢張り曲げ木技術は有ったような … ?
勝手な想像では現在の"ちょうな"の方が完成度は高そうに思うのですが
如何せん昔の人の事を簡単には馬鹿に出来ないと言う所が有るので
鍛冶屋さん、復元してみて!
誰か頼む ! 笑
取り敢えず勝手に"ちょうな"と決め込んでいますが、儀式用の孫の手の
可能性も捨てがたい所です、
"背中掻きの儀" とか有ったかも?
そうなると… 身長が180㌢でも良いような気もしてきます、古代ロマンですね!
ゴメンナサイ!
時代の記録がボヤケてて定かでは無いですが、全て古墳時代だったと思います …
又、一年以内には来る予定なのでシッカリ確認取ります。
其れと個人的な興味なのですが
朱 = 赤 あか!
私的ですがコレも外せません!
ん〜 !
日本人に、(大和民族?)にとっての 「赤色」 コレってどう言う意味が有るのでしょうか?
僕如きに答えが出るとは思いませんが、縄文時代から? 「朱」 は使われています、
それも儀式等、宗教的な要素に用いられています、
コレは単に手に入りやすい色だからとは一概に言う事が出来ないと思います。
儀式用の土偶や有名な縄文土器、弥生時代にも装飾として朱を用いていますし
古墳時代の埴輪も "朱"
棺桶に "朱"
時代は下りまくりですが、「高松塚古墳の女子群像」(飛鳥時代)
は結構カラフルで、実物を見た事無いのですが、最難関の「青」も再現
されているように見えます。
そんな中での当時の堂塔カラーは、"朱" が 主
平安時代の平等院鳳凰堂の阿弥陀如来(定朝)の内繰りの体内の色が何故か 「朱」
日本最古の漆塗り(約6000年前)の色は…
漆のオマケ〜 本当か?
http://blog.goo.ne.jp/kochi53goo/e/55a8cf2ba3258920b1035961bd33bac7
朱色
どぉ?
現代の仏教荘厳にも"朱"は欠かせません。
朱には、なんか有ると思うのですが、改めて「なんか有る?」と思いました。
日本人にとって 「朱」 なんか有ると思う。
そんな東京国立博物館、『古代』の展示でした。
想像に容易いでしょうが、この調子で行けば東博だけで4日は愉しめそうです!
シッカリ観たら…
今日の五時頃には新幹線に乗りたい。
館内図を見ると 「仏教美術コーナー」が有る… 本業やぁ…
今日は観ない! 絶対観ない! 死んでも観ない!
この後気になる"NOW"な展覧会が僕を待ってる!
ただ …
ちょっと、
ミュージアムショップにだけは行きたい!
古い図録が見たい、 チラッとだけ、 ちょっとだけ…
お尻をプリプリさせながら早足でミュージアムショップに向かう、
途中、敵は居た、通りすがりの展示を数枚写真に蔵める(今回全て写真OKのモノばかりです!!)
天井画の花丸〜
枝モノの構図が秀逸! 王道の牡丹
早足超厳選図録とグッズ
光速で選んだけど、まだぎょうさん欲しい図録有ったなぁ〜 …
※其れとひつこいのですが、展覧会には単眼鏡等は必須です!
改めて、是非ともオススメしたい!
(メジャーも有る方がいいかな?笑)
取り敢えず手短に東京国立博物館編はここ迄。
つづく
オマケ
本館正面階段下の親柱照明装飾、右中は正面扉装飾。
西洋と日本意匠の折衷意匠、古墳時代〜飛鳥時代の文様を想起させる
美しい建築装飾文様。
馬の甲冑面白い! (古墳時代だったと思う、下の装飾金物からこの写真で推測… ゴメン、)
戦闘用の馬の大きさと、お馬さんの気持ちの推測可能? 笑
【私的YouTubeコレクション】
東京国立博物館 特別展「春日大社 千年の至宝」 - YouTube
(私的備忘録、1:57の厨子の屋根と軸部の納まりがズレてる、文化財保存の方針〜)
東京国立博物館 特別展「春日大社 千年の至宝」 - YouTube