30,10/13『隅木瓜網紋様欄間 材.神代楠』 3 ~欄間って何や?~
でェ、「隅木瓜網紋様欄間」とは何でしようか?
個人的で恐縮ですが、八文字の熟語でどう考えても、
戒名にしか思えない。
字数も其なりなので、ソレなりに徳の高い意味かもわかりません。
しかし今回は戒名では無い方の意味に注目してみたいと
思う次第です。
『欄間』
欄間なのですが、中々日本的な装置として存在するように
思うのですがどうでしょう?
とりあえず、勝手な思い付きで書き綴ります。
いつ発生したのか分かんないのですけど、平安時代には
無かったと思うます。
貴族の邸宅は、建物内には柱が並んでるだけで壁は無いです、
寝殿造なんかは、今で云うパーテーションで仕切って、
フレキシブルに区切った。(源氏物語絵巻とか思い出したらエエのんかな?)
実は唯一屋内に壁が三面を囲って扉の在る場所が有ります。
其が「塗籠」(帳台構え /納戸構え、の前身)と呼ばれるモノです。
寝室としてとか、大事なモンとか置いたり?
「唯一のプライベート空間」
屋内に欄間っぽい装置が見当たらん!
それと外壁やけど、開口と窓(蔀戸.菱格子、、、、? 連子窓? ) ?
待てよ?
欄間の定義が分からん? なんかおかしいゾ?
『欄間』(改訂版)
民家ではないが、先ず古い窓として直ぐに思い付くのは
(なぁ~んちゃって連子窓を有する扉には必ず感動する (ToT) )
廻廊にも連子窓が有る。
「窓やっ」
天沼俊一先生は〈日本建築細部変遷小図録S’19〉で、
古例として、屋内の格子の例を写真で上げておられる。(醍醐寺薬師堂)
同時に平等院中堂と、何かと建築に於けるお宝がある
(「美しい」と書いて「宇治上神社拝殿」と読む)
宇治上神社の全面に結界として有る。(当初からあったのかは不明だが古材があるようだ
《醍醐寺薬師堂》
内.外陣境のモノを上げておられるが、上下で別れており、
上が菱格子、下が格子。
それと、建物前面の三間に板扉を配してある。
笑うのが真ん中だけだが格子が備わっている、
「扉を開けてイキナリ格子の結界!」なんじゃそりゃ?
現物を確認してないから知らんけど、後補のモノかも知れん、
参拝者の為に「閉めっぱなしじゃワルいかな?」という事で
真ん中だけ開けたわエエけど「勝手に入られると困る」
そんな感じ?(勝手な憶測)
《平等院中堂》
対岸から観ると、”阿弥陀如来だけ”を視界から遮る様な
造りと成っており(下は吹き放し)、
御顔だけが見える様に切り取ってある。
「結界は作るが顔はシッカリ見せとこぉ!」
といった志向なのか? (勝手な憶測!)
《宇治上神社》
☆拝殿☆はさて置き、どうでしょう?
醍醐寺薬師堂と共通してる所があるんですけど?
「上が菱格子で下が格子」!!?
「昔から気になってますネン」分かりまへんネン?
このパターンよう有りますネン!
結構お決まりですネン! 【上が菱格子で下が格子】
「どやサっ?」誰か教えて💗
仕事上での知識として知りたいネン!
誰も教えてくれヘン …
でェ、勝手な読み解きはエエとして、
話し戻して「欄間」って【透可式の固定された建具】
そんな感じ? 意味あいとしては、
【閉鎖するでも無く、開放するでも無く、中間色な結界】
こんなんでどう?
そして、【住宅に於ては”結界”の意味が薄れた装置】
どう?こんなんで?
またもや「日本文化に於ける曖昧空間の演出」が
垣間見れる装置なのかなぁ? (笑)
とりあえず、コノ考えを基準として此れから見聞する
事例と照らし合わせて み~よ をっと!
また話し逸れてる? るぅ?