30,10/13『隅木瓜網紋様欄間   材.神代楠』 4

   
「隅木瓜

是は説明楽やろー (笑)




 『木瓜紋様』(もっこうもんよう)

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瓜の断面を模している。

(↗の紋様は、中に花菱が入ってる)

 

 

隅入り木瓜』(すみいりもっこう)

隅っこが入り込んで、木瓜紋に成ってる。

 

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隅っこが瓜みたいに成ってる。

 

以上!   こんなん。




 

『網紋様』

 

何時から有るのか知らんのですけど、

基本的に〈漁具〉だといます。

「日本的な紋様の一つですかネ?」

日本には同じ魚でも出世魚とかいて、

ブリなんかは北陸で、

ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ

日本の各地方で同一魚でありなが、20以上の呼び名がある。

でも、ある国では「魚」としか呼び名が無い国がある。(何処か忘れたぁ …)

「網」文化は有るのかな?

  其に砂漠の国では網紋様は生まれ難いかな?



  昔から様々で、絵や着物、工芸品等

様々な所に用いられており、勿論写実に近く扇状に

張っているモノもある。網文様 - Google 検索

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其に、「連続幾何学紋様」には結構有る表現で、

〈破れ◯◯紋様〉という連続させずに途切れる

表現もある。

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とりあえず提案はしてみた。

僕「 ほんの少し破れさして、鯉の尾ビレをチラッと

    見せてはどうでしょうか?

    少し破れさすと、一気に欄間の枠から世界が

    広がり奥行きが出ます、其の網から元気に飛び出す

    鯉の尾ビレを …  」

 

僕 「ウチ来て、おおきゅう成ってまた来とくんなはれ」

      (網を破る位元気に飛び出して鯉が龍に成る様に大きくなって

        またお店に顔を出して下さい という意味)

僕「こんなイメージで、どうですか?」

 

「わかるけど最初っから壊れてるみたいに見えるのがイヤ」

らしい (笑)   破れは好みでは無いらしい 、

(オレやったらそんな風に見えるようには作らん!と、思いつつ…)

  今回は却下 (笑)

 

  それと特別にマイノリティとは言わんが、

よくある網紋様は上下に網を引っ張った様な紋様が多い中、

「左右に引っ張ったスタイル」との指定と成りました。

エエと思うでェ。

 

とりあえず、「隅木瓜網紋様欄間」に決定!




 

 

 

 

  追記.

製作途中に思い付いたんですけど、

「網紋様組子の表面を緩やかにうねらしたらどう?」

「分かるか分からない程度に」って聴いたら、

「ん~   … 」「任せる!」

そんな御言葉を頂いたんですけど、   辞めた。

頑張って作って、材が ”反ってる”って言われたら

イヤやったし(笑)