30'11/7 大谷大学    紫明講座 『インド仏教と日本の仏教:相違点と共通点』 岸野亮示氏 感想文

 

 

 

        『インド仏教と日本の仏教:相違点と共通点』 

 

紫明講座 インドの仏教と日本の仏教 —相違点と共通点— | 生涯学習講座 | 大谷大学

 



第一回

「古代インドにおける阿弥陀仏信仰と日本における阿弥陀仏信仰」

 

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横やなぁ~

 

 

 

 

始めは内容説明の為、よければ飛ばして下さい。

下の方の→【感想】から読んで頂ければ  …





阿弥陀の説明〕

 

阿弥陀」とは?だがインド語の当て字で、

漢読みにて音写したものだが、

阿弥陀西方浄土の極楽に住まわれて、法を説く仏として存在する。

脇士に観音菩薩勢至菩薩が両脇に居り、阿弥陀三尊としてセットだが、

浄土真宗では中尊に阿弥陀様だけだ。

 

平安中期の源信により阿弥陀信仰は盛んになり、

平安末期の「末法思想」から更に浄土思想が広まる。

 

阿弥陀信仰に最も重要視されてる経典は

浄土三部経(じょうどさんぶきょう)があり、

仏説無量寿経』、『仏説観無量寿経』、『仏説阿弥陀経

の三経典が基本である。

重要な事に、※全ては漢訳である!※(原文に非ず)



 

〔日本における阿弥陀信(浄土宗)〕

 

  仏教伝来時に様々な教えが伝わってきた、

仏教というと〈宗教〉の意識が働くが学問としての

側面も大きかったらしい、(詳しく無い)

  鎌倉時代の仏教は勢いが有り注目を与えたようだが、

それ以前から様々な考えは伝えられて居たようだ(よう知らん)

 

そんな中、法然上人(1133~1122)により、阿弥陀仏信仰を核とする?

浄土宗が立ち上げられた。

更には其の弟子達が発展させ、西山派と鎮西派が誕生したが、

特に鎮西派が台頭する事になる。

 

また、法然上人の教えは弟子に波及し、浄土宗系では、

浄土真宗(親鸞上人)、時宗(一遍上人)の宗派が生まれるが、

先の鎮西派とは異なるスタンスをとっているようだ。

 

これ等が浄土系の宗派で、阿弥陀信仰を重視しているが、

時宗に於いては阿弥陀信仰を必ずしも重視していない。

 

因みに文化庁編「宗教年鑑(H19)」の寺院数と信者の数が

レジュメの下の方に表がある。

浄土系の寺院の数と信者の数は多い。


因みに我が業界では、「浄土真宗」以外の宗派を

余りの宗派として「余宗」と呼ぶ、それだけ浄土真宗

多いという事だが、大変失礼な呼称で僕は気に入らない。

 

 

阿弥陀信仰関連の経典紹介〕

 

浄土三部経   :『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経

・阿シュク仏国経

・般舟三味経

・悲華経

    

 ※ 全てオリジナルなインド語では無く、漢訳されたモノで論じられている



古代インドにおける

〔考古学的な阿弥陀仏(仏像.碑銘)の真贋論争の紹介〕(古代=~4世紀)

  古代インドでの遺物で、唯一確実に確認されてるのは一例で

台座に、寄進由来の碑銘が記されている。

 

(インド北部  Mathura  3世紀)

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古代インドで "唯一" の「阿弥陀」遺物資料

 

  他には「かもしれない?」が二例紹介されていた、

「かもしれない?」未満は話題に上がらなかった。

 

左:フロリダ州立RingLing美術館蔵

右:モハマッド,ナリー出土(ラホール博物館蔵)

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  「日本人はインドで阿弥陀信仰が盛んであった事にしたい!  

という思惑が強い」という事を仰っていた。


※写真は無許可転用!




 

 

 

 【感想】

 

メインタイトルの、『インド仏教と日本の仏教:相違点と共通点』

を期待していただけに残念だった。

   

「古代インドに阿弥陀信仰が盛んだったのか?否か?」という

研究の途中経過はどうしても興味が湧かなかった

それでも折角来たのだから一生懸命御聴きしました。

   オモシロく感じる人は必ず居ると思います。

 




  考古学からみる「古代インドでの阿弥陀信仰の痕跡論」

が主な内容で、

  古代に限らず「インドでどの様に阿弥陀信仰が受け止めて

られていたか?」に関しての内容は一切無かった。

 

何故古代の遺物だけをクローズアップしているのかの

理由も分からなかった、次回はこの理由を聴いてみたい。

『古代インドでの阿弥陀信仰の痕跡論』

   ~古代インドに阿弥陀信仰が盛んだったのか?否か?~

と題する方が納得し易かった。

『インド仏教と日本の仏教:相違点と共通点』がメインテーマ

として期待した人達は戸惑ったと思う。

写真

 

遺物での「阿弥陀かも?論争」は続いており、

「結局の所はまだ分からない」と言う研究経過を聴かされても

どうしたら良いか分からなかった、講師様の明確な独自視点も

聴いてみたかった。

 

  しかしオモシロかったのが、日本では阿弥陀信仰が盛んなので

「〈本場のインドでも阿弥陀信仰は盛んだった〉としたい!

〈そうあって欲しい!〉」という希望的願望が強いという内容の

話しはオモシロかった、    「そんな事があるんだぁ~」

アメリカの研究者からは、

「また日本人は阿弥陀と関連付けようとしている」(笑)

と思われているようで、

岸野氏がアメリカの研究者に指摘されたエピソードを略すると、

「本国より他国での人気が高い事例は幾らでも有るよ、

まだ研究途中で分からないが、阿弥陀信仰も本国インドより

他の国で広く受け入れられた可能性は充分考えられる。」

   然りだと感じた。

 

しかし、「そんな事どうでもよくて、その思想の特色を

広く受け入れた文化に興味が有る」と感じた

相違/共通点を語る “肝” となるポイントだと思う。

 

  オマケだが、遺物彫刻がギリシャ彫刻の影響が見えるのも

オモシロかった。



 

今回の内容をコンパクトにまとめると、

 

・「阿弥陀信仰は広く日本に受け入れられた信仰」としての確認

阿弥陀信仰に関してのテキスト紹介と、拡散を促した人物紹介

・『古代インドでの阿弥陀信仰の痕跡論の研究経過』

   ~古代インドに阿弥陀信仰が盛んだったのか?否か?~

 

勉強には成りました!!






※古代に限らず※、インドと日本の、遺物の比較や思想の比較を

聴きたかった!

 

僕の目的は、『日本美の探求』です、

何処まで行っても日本文化の探求に端を発しています。

(更にこのモチベーションの始まりは、「日本の荘厳具を考える」

そんな事から始まっています。)

 

“僕好みではなかった” だけでした。



 

 

しかし、次回は『インド仏教と日本の仏教:相違点と共通点』

に大きく関わる “戒律”(思想)の相違点を論じて頂けるので大変楽しみです♪ \(^-^)/







来週が待ち遠しい💗