『建築の日本展』から 職人の感想文         1

 

 

『建築の日本展』~その遺伝子のもたらすもの~

(30’8/28出張先東京)




 

僕の主題    

   「何が日本的であるか?」

 

何が日本たらしめるモノなのか?



youtu.be

(イクオちゃんに似てる)

 

youtu.be

 

この展覧会では古代建築から現代までを同時進行させながら、

日本建築の「日本建築的な要素」に注目をおいて脈々と受け継がれて

行く様を展示してくれている。

 

01可能性としての木造

02超越する美学

03安らかなる屋根

04建築としての工芸

05連なる空間

06開かれた折衷

07集まって生きる形

08発見された日本

09共生する自然

 

これだけのテーマがあり、何れも注目すべきテーマであり、今まで観た

展覧会の中でも凝りに凝った内容で、森美術館がどうも凄く精力的で

先進的な素晴らしい美術館である事に圧倒された。

(図録がまた圧巻!)

近くにこれ程の内容を提供してくれる美術館が思いつかない、

森美術館は、精力的で先進的な美術館だ。

 

 

   話しが逸れたが、矢張り僕らしくどうしても注目してしまう内容

と言えば、「日本人の自然観」に興味が行く。

各テーマの中にも大なり小なり、「温暖湿潤気候」と、地球の0.25%の

陸地面積で在るにも関わず、世界で起こる大きな地震の20%を担う

地震大国」の特色等が垣間見れる。

 

  そして新たな自分への課題も考えさせる事になった。

それは「日本人の”無常観”」である

もっと早く気付くべきだった

 無常  の存在は結構前からあったのだけれど、日本文化として意識的に

考えていく事を何故か行ってこなかった

思い返せば日本人の無常観に関連する出会いは今迄沢山あったように思う

 

 いやッ   、  どうも山盛り在る          ミスってる …         繋ぎ合わせなぁ

 

しかし展覧会を見終わった現在に思いたったテーマである為に

今回の展覧会についてはなんとも言えない  (笑)





兎に角、かいつまんで「日本人の自然観」を観てみる

 

 

「共生する自然」とありますが、「自然と共生する」という表現でもよいはずです、

しかし「共生する自然」としています。

「自然と共生する」とは、自然を受動的に受け入れた印象を与えますが、

あえて「共生する自然」と表現し、日本人が   ”能動的に自然と関わってきた”

という事を強調する意図を感じます、     

       伝えたいという気持ちが伝わってきます

 

  個人的には、矢張り日本人の自然感として “受動的”  な感覚が大きく寄与

していると思っています。

“根本的” な理由として、「圧倒的"な厳しい自然」と「圧倒的に豊な自然の恵み」

此を前にした動物的な感覚と感じているからです。



 

    建築で開口を設け「光を採り入れる」事に関しても、

西洋では主に”明るさをコントロールする為の装置” として設計されおり

  “用” の設計と感じますが、どうも日本人は明るさだけでは無く、

”自然” も積極的に採り込んでいるように感じます。

 

   現代では、最近売れっ子の照明デザイナーの 東海林 弘靖さんは

新生児室で胎内をイメージした照明にし、屋内に居ながら

間接照明を用い、一日の日照変化を再現しておられます

  此を提案した病院の先生が凄いです。

 

http://lightdesign.jp/sommelier/vol_30.html

 

 

 

 

 

   「日本人の自然の採り入れ方はダイナミックです!」   (笑)

借景が一つの良い例と思います、

 

youtu.be

 

 無燐庵

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しかし日本人的に、更に日本人的な感覚を推し進めた表現が

孤篷庵の茶室「忘筌」(伝 小堀遠州好み)  なのかも知れません。

 

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どうでしょう?




 

 

 

 

 

    つづく…