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私的鉋備忘録

カテゴリー表示のやり方が分からんのですが、タイトル下のカテゴリーをクリックするとそのカテゴリーが出て来ます。シリーズ化しているモノは時系列でお読み下さい。

【刃物鋼の複炭化物と鋼組織】    「硬さ判定」 4'の補足

今まで僕が経験して来た『複炭化物』と「鋼組織」

のまとめ作文になります。
現時点の集大成?(集小成!)の様に成ったので
サラっと読める内容じゃ無くなってしまったのですが、
お時間ある時にでも、   御ゆっくり と、

それに… 本当に、、ゴメンナサイ!!!!
ノートを全てチェックしてまとめたものでは無いのと 、長文なので
表に出してから、少しずつ校正していきます。 加筆有り  あしからず (苦笑…)

 


 ※改めて!
僕の考えは科学的でもなく「都市伝説的」な私信と言う側面が大変
強いので、ソコを皆様に理解して頂きたく、何処の馬の骨か分からん
「素人職人が記録している」 コレを理解して読み進めて頂きたい!
まだまだ理解不能な事が多く困った状況ですが、 頭が良く、行動力が
有れば、もう少し早いのでしょうが。僕の頭では追っつかないので
そこん所宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 【刃物鋼の複炭化物と鋼組織】

 

 

『注意!』
* ナイタル腐食との境目写真を撮影しているモノが有り、腐食していない所が白く写っています。
* 写真解説の直ぐ後に[ブログ内用語説明]が有ります、
 参考にしないと、訳が分かりませんので御参照下さいませ。
* 組織観察がメインであったので副炭化物が必ずしも写っているとは
 限らないが組織として代表的な場所の撮影という意味では気を使いました、
 あしからず。

今回の写真は本ブログの為に撮り下ろしたものでは無く個人的な過去の
記録写真になります。
今回の文章の為に意図を組んだ写真じゃ無いのが悔やまれますが、
今は忙しくてやってられんのでこの写真になりました事をお詫びしておきます。

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1, 青一
  コメットテイルの尻尾がハッキリと見えてる、
  組織=ミミズ
  エッチング=セピア
2, 青一
  副炭化物小さいがそこそこ散見する
  今回の写真で、22→9→1→2→5 = 亀甲模様に成りかけ→キレイな亀甲 の順番。
  エッチング=虹色
3, 青一
  球状化されている。
  一箇所白い点が複炭化物に見えるが何かの具合でナイタルが
  はじいて付着しない事が有る、この点はそれで有り複炭化物では無い。
  複炭化物は、偶然入っていない。
  エッチング=虹色とセピア
4,.5, 青一
  同じ写真だが4,が拡大写真、
  説明不要の網目クッキリ!で漁をするならこの網を使うだろう (笑)
  教科書的ですよネ!
  研ぎキズが散見していて申し訳ないが、コメットテイルは、偶々
  真ん中の少し右辺りに一つ確認出来る程度だがこの様な雰囲気で

  少ない目です。
  セピア色だが極僅かに虹色が有るような?…
6,  青一
  組織的にはキレイなモノで、小さなコメットさんも有りエッチング
  観察では優秀に見える。
  セピア色

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7,  青一(ホームセンター¥5900)
  疎らにミミズと破れ網が散見する。
  虹色が主
8,  青一(ホームセンター↑同じメーカー)
  ミミズ発生しかけてるの?? 
  どちらにせよ良好な組織
  虹色とセピア? (この色表現ってどうなんだろう?)
9,  青一
  ミミズの散見、もう少し丁寧な鏡面にすれば良かぅたかな?
  セピア色
10,  青一
  中々いい感じの球状化で観察し易いですね。
11,  犬首
  複炭化物結構有り、マトリックスのセメンタイトの大粒も
  散見しで、犬首鋼は、今回は写って居ないが複炭化物の最大径が
  一番大きいのんを確認した事が有る。
  ノートの何処に書いてたっけ? (笑)ゴメン…
12,  犬首
  網目セピア、
  硬い目の個体なのでコメットテイルもおとなしい目

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13,  犬首
  セピアなフルセット!? 網状でマルテン混ざり。

  (※これに関しては、改めて確認しますので保留コメントとしてください!)
14,  東郷レイ号
  もう、慣れてきたでしょう!
  見たままのコメットさんがいまして、The コメットテイル
  ミミズが少しいるけど結構ええ感じ
15,  東郷鋼
  もう、慣れてきたでしょう! (邪魔くさくなってきてる… 笑)
  まあまあ複炭化物多くて、僅かにミミズ有りだが組織良好!
16,  東郷鋼
  組織良好、複炭化物多い。
17,  燕
  一番特徴的な鋼で、天の川の如く複炭化物が全面密集!
  軟らかい個体なのでコメットテイルが全面に現れて鏡面には成らない!
  軟らかい個体であったのが理由なのか、腐食も早くエッチング
  部分は焦げてるみたい (笑) 面白く特徴的!
18,  青スーパー
  優等生な組織で球状化、 しかしこの鋼は複炭化物が小さいという

青スーパーの特徴を捉えているが、青スーパーにしては
  複炭化物が多い目。

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(20,以降のノート発見!)


19,  青スーパー
  まぁ〜 なんにも無いですね! 複炭化物も探さないと見つけられない
  ぐらいで炭素鋼かな?と思ってしまうぐらいです。
  微妙な研ぎキズは何が原因か忘れました…(笑)
20,  青スーパー
  組織はキレイな方で複炭化物は、19,には及ば無いものの少ない
21, 特別刃物鋼
  組織はミミズ? 網目チョイ出てる。
  軟らかいのでコメットテイルのエグれた線が深い!
22, スエーデン鋼(特殊鋼) 古い鉋
  組織はミミズだけどキレイな感じ
  スエーデン鋼だが、スエーデンとは国の名前で(笑)特殊鋼も
  作っていたようで、複炭化物が稀に有る。
23, スエーデン鋼 炭素鋼(現在のスエーデン鋼と思う)
  観察し易い状態だ、セメンタイトが多く見られるので炭素量は
  多いのか? 僕には分からん
24, スエーデン鋼 炭素鋼(現在のスエーデン鋼と思う)
  いい感じ、セメンタイトのつぶつぶの分布に注目、やや偏りが有る
  大した問題じゃ無いと思う。

f:id:shitekig:20161123223944j:plain


25, 白2
  僕の付けた真ん中の縦キズ?以外はコメントが面白くない程の
  キレイな組織
26, 炭素鋼  古い鉋
  エッチング不足… スミマセン。
  偶々こんなのも有ったほうが面白いですよね♡
  組織は、キレイだったような気がする、
  鍛冶屋の友達が刀鍛冶作?と言っていた、 知らんけど
27, 炭素鋼  古い鉋
  セメンタイト少なそう?
  キレイな虹色でこんな風に全部なったらビジュアル的に良いんだけど
28, 高炭素鋼 
  高炭素鋼って何%? キレイな組織ですよね!
  僕のエッチングをもう少しキレイにしてあげれば良かった…
29, ハイス SKH-51
  ゔん〜 何か硬そう、セメンタイト何かが露骨に有る!
  大きい白い物は複炭化物、コメットテイルが無いのはマトリックス
  そのものも大変硬いのでエグれ線が無い!(後述詳細)
30, ハイス HAP-40
  物凄いキレイな組織! めっちゃ硬い
  複炭化物無かった?か忘れたけど、代表的な所を撮影しているので
  少ない事は間違い無いです。

     お疲れ様…

 


 ※ブログ内用語等の簡単な説明
(詳しくは紹介アドレスページへ)

* 「複炭化物」
  鋼種類によって 数/大きさは、様々だけど。基地(マトリックス)の中に
  点在する。
基地(マトリックス) =  http://www.daiichis.com/shear/material_index.html
   この部分が分かり易い? ↑の抜粋  
 >〜白い塊の炭化物が点在しますが、それを除いた部分はマトリックス(素地) といいますが、
 > マトリックス中にも合金成分が溶け込んでおり、強靭性が高くて耐摩耗性に優れている鋼種です。
 > この炭化物はクロム(Cr)系の炭化物です。〜
  取り敢えず超硬合金の硬ったい粒で、大きさはμ〜μぐらい。
  http://www.netushori.co.jp/story/07.html

* セメンタイト↓
https://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&rct=j&url=http://www.mmm.muroran-it.ac.jp/~isaos/page14/page18/files/FS090508.pdf&ved=0ahUKEwjC3u2s_sDQAhWBvZQKHSnCCT4QFgh3MBc&usg=AFQjCNF9n5ajmTAXXPh0jxoonqwvt2Ddag&sig2=2g0yLbz-sCpRfnN2znSgiA
 基地(マトリックス)の中に混ざって出来る硬い合金

* 「コメットテイル」 
  特殊鋼の複炭化物が研ぎにより引き起こす現象
  (下の方に詳しい説明文有り)  

* 「尻尾(しっぽ)」
  研ぎによって出来たコメットテイルのエグれ筋の事(後述詳細)

* 「目玉」
  副炭化物の事、コメットテイルの起点にあたる(後述詳細)

* 「網状 」(亀甲模様)
  鋼組織の状態で網目に見える所が硬くて脆いとされるセメンタイト
  しかし意外と高性能な刃物の組織がアミアミだったりする。
  「網目」でも勝手に「破れ網目」とか、「網目出来かけ?」とか
  「網目模様が出来かけている?」事を、
  ↓「ミミズが少し手を繋いでいる」と言う表現もする事が有る

* 「ミミズ」
  網目では無いが網目の線(セメンタイト結晶の線)だけが、
  疎らに散見して線は繋がって居ら無い。(手を繋いでいない)

* 「マルテンサイト(南天状/針状)」  
  組織の状態で焼入れ温度が高すぎた時に出る、全面マルテンサイトで
  有れば、経験上刃欠けが起きる、刃物として評価以前の問題。

* 「球状化」
  マトリックス組織が「網目/マルテンサイト」では無く、セメンタイト等が
  均一に混ざりあってる? しかし製品状態の鋼のセメンタイトが
  なんとなく粒で有るが一部に偏りがあるモノか有る、これは、
  鍛冶屋さんの腕でどうにかなるものでは無く製品の問題だが、
  妄想!で書いてしまうが、あんまり大きな影響はないんじゃ無いかな?

* 「エッチング
  単に腐食させる事も同じ呼び方をするが 、今回は鋼組織を観察する
  為に腐食させる事を指す。

* 「虹色/セピア」
  エッチングにより腐食された状態を色で判断
  青色を基調に虹色の様相なモノを=虹色
  まさしくセピア色=セピア
  (この判断方法は有るのか分からないが、聞いた事が無く未知なる
  判断方法だが明らかな色の違いを認める! 色の違いが何を意味するのか
  今の所、全く分からん?)

 この観察をしっかりしようと思うと、倍率を×100/×200/×400ぐらい?
を撮影して全体(複炭化物の分布状況)〜複炭化物のアップ
(複炭化物の大きさやコメットテイルの様子)を分かり易くして
スケールを入れて複炭化物分布の大まかな記録と〜最大径、硬さが
な〜んとなく伝わるコメットテイルのしっぽのエグれ深さを研ぎにて
再現して等〜 …  を用意すれば良いのかな?  ゴメンネ♡

 

 どうでしょう?
これがご覧の通り金属顕微鏡で見る各種鋼の複炭化物と組織です。

一例だけ見るより数を列べる方がとちょっと面白いですね、
 組織を観察するには、ある程度傷の少ない鏡面に試験箇所を研ぎ上げ
「ナイタル」と言う腐食液を付けて観察し易い腐食具合になったら
クリーニングします。
試験日は全て同じ時でナイタル付着時間は個体によりまちまちでした、
コレだけ一気に試した事は無かったので個々の付着時間を測っていなかった
のですが、同じ条件でも腐食時間が違う事は鋼の状態の差(個体差)
に繋がるので記録をとるべきでした…
しかしながら液を付けた瞬間に腐食が始まる物、全く反応せず
かなりの時間を要したもの(ハイス系)様々で、完全に同じ腐食度合い
に揃えることは難しく感じました、しかしながらここで言える事は
  「硬い⇒軟らかい」=「腐食し難い⇒腐食し易い」
 其れと、試験日の温度の記録がないのですが、28'2月の晴れの日の
屋内にて、付着場所は日向で行いました。
これは温度により大きく腐食時間が変わることを述べたいと言う事です。
 其れと、色調に着目した比較ですが虹色になっている物も有り、
地味なセピア色になっている物も有り、様々な様相です。
大きな違いが有るのでこの方法だけでも組織観察以外の「鋼状態の個体差」
を推察する事が可能でしょう!     (ホンマかぁ〜? 笑)


 どうでしょうか? 
見た感じ複炭化物って悪そうでしょう!? (笑)
この複炭化物は、めっちゃ硬い超硬チップで、大きいモノは
ガラス片の様にも観えます。

 

 『研ぎにおける複炭化物が及ぼす弊害』


複炭化物は、写真のような形状で、直径は1μ〜20μ〜?等様々ですが
鋼の種類により分布数と大きさに傾向が有ります、
(※経験測と所有鋼に限り、の個人的な主観です)

* 「あっ! コレ特殊鋼だったの?」と言う位、複炭化物が少ないもの(19,22)
最大経5μ位が疎らにある物
* 顕微×400で観て(画面上×の範囲中で)必ず見つける事が出来る
多さ(直径2〜10μ)
* 最大経がデッカイ物が有るもの
 犬首=22μ
* 副炭化物で埋め尽くされている様に見えるモノ [燕鋼]

「稀 → 疎ら → 直ぐ見付けられる → 多い → 全面やんけ!」
「2μ位ちっちゃい → 5μ位→ 10〜13?μ位デッカイ → 20μ〜デカ過ぎやろ!」

 

 

ちょっと補足の為に写真を撮り下ろしたので紹介します。

写真、A群

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1〜4,は、青スーパー鋼(普通の硬さ)
5〜6,は、犬首鋼
1, ×100 複炭化物とコメットテイル と、 他は全て錆!
  サビは、環境に因りますが、かなりアッサリと錆びる事が有ります、
  砥石2000番で研いでも研ぎ方によっては取れ難い位DETH。
  皆さん気を付けましょう!
2, ×200 複炭化物とコメットテイル
3, ×400 複炭化物とコメットテイル
4, ×1000 複炭化物とコメットテイル
  二本のコメットテイルの間が5μで複炭化物は少し小さいです。
  コレは… 複炭化物の粒が最大5μ有ったのですが研いでいるうちに
  消滅に向って小さく成ってる途中過程で、元の深いエグれ筋が
  残痕として残っているモノと推測しています。
  この個体は、普通の硬さでコメットテイルは、普通に発生します。
  そこそこ硬い刃物でないとコメットテイルは、普通に発生します。
5, 犬首のデッカイ複炭化物(硬い目の刃物)
  刃先近くに有りました、赤矢印を中心に右の方は完璧な刃先が
  付いていますが、左の方はコメットテイルの影響が出て少し乱れています
  因みに今回の全ての研ぎは、観察し易いように3.40000番位?のキズに成ってます。
  硬い目の刃物なので極端なエグれは発生しません。
6, 犬首のデッカイ複炭化物の拡大写真
  デッカイ! 最大径22μm
  以前もう少しデッカイモノを記録した覚えが有ります、
  SKH-9も同じような感じだったと記憶しています、
  確か ?… …? 犬首がモデルだったような?  不確か… スンマセン。


  
写真、B群

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全て同じ青一の刃物 (軟らかい刃物です。)

1, ×100  複炭化物達で1,の画面巾が340μm(0.34㍉)こんな感じて
  沢山複炭化物がウヨウヨしています。 残念! でもウチのエース (笑)
2, ×200  複炭化物 (1,の左下の一番ごっついやつ)
3, ×400  複炭化物
4, ×1000 複炭化物 ピント頂点部(複炭化物のテッペン)
5, ×1000 複炭化物 ピント中間 (真ん中位?)
6, ×1000 複炭化物 ピント最深部(エグれ最深部)
※細かな観察をすると面白い事が観えて来ます!
 軟らかい刃物である為、錆びたように極端なエグれ方をしてます!
コレで薄削り等は多分不可能でしょう (笑)
でもウチのエース! (笑) (コレが無いと仕事が出来ない鉋♡)


副炭化物の散見状態と大きさと、コメットテイルは、ざっとこんな具合です。

 

 

 

 


 研ぎ易さですが、

複炭化物が有るモノでも(特殊鋼)多くは基地(マトリックス
で占められているのでマトリックスの硬さが研ぎ易さとなります。
「基地(マトリックス/地)の中に複炭化物が散見する」
マトリックス
http://www.hitachi-metals-ts.co.jp/zatsugaku/tissue.html
 一般的に研ぎ難いと言われるものは複炭化物が入っている
特殊鋼ですが、僕の硬さ判定にズレがあるとしても、
青スーパー等ここ迄違うと、矢張り鍛冶屋さんのさじ加減でマトリックス
の硬さ(研ぎ易さ)はどうにでもなると言う事が理解出来ると思います。

 鋼は同じでも刃物個体差が有りますので、特殊鋼の刃物硬さ違い
マトリックスの硬さ)が研ぎによりどういう現象が起こるかと言いますと、
〈軟らかい特殊鋼〉は、複炭化物(超硬チップ)とマトリックス
硬度差が大きいので研ぎに時に研ぎムラが生まれます、
コレは特殊鋼に於いての事ですが、顕微鏡観察では、複炭化物の"頂点"と
そこ以外の"基本となる面"(全体の研ぎ面)のピントが合いません、
コレは高さの違いが有る事の証明で、複炭化物と基本となる面の高さは違います
 想像ですが、固定砥粒(砥石)面のみの研磨で有ればこの様な
高低差は少なく硬さに無関係に平面に成ると思いますが遊離砥粒(砥汁)
が関係してくると、遊離砥粒の大きさ等に比例して高低差も生まれると
勝手に考えています。 ※写真、B群参照


⇓紹介ページの「ラッピング」の項が同じでは無いですが参考に成ります。
「ラッピング」の後 、下の方ですが「トラブルシューティング-ラップ痕跡」
の写真が何かとイメージし易いので是非!
http://www.struers.com/ja-JP/Knowledge/Grinding-and-polishing#grinding-polishing-about


【コメットテイル】
 そんな事よりもう一つ大きな事象が起こります!(怒ります!!)

(ようやく説明でゴメンナサイ!)
「コメットテイル」の発生DETH。
『コメットテイルとは、顕微鏡等で拡大観察すると複炭化物を起点として
尻尾の様に走って見える物』です。
今迄の写真に多く散見する物です。

コレは手研ぎ時、特に軟らかい目の特殊鋼刃物に顕著に現れる現象で
上手く表現するのが難しいのですが、
  ↑※写真B群参照↓
 川の中に石が島のように水面から出っ張ってると想像して下さい、
水は石を避けて流れて行きます、この「水」を「遊離砥粒」と想像
して下さい、
複炭化物(石)の両サイドの遊離砥粒(水)の密度が
高くなり其の部分だけエグれた様に研磨されます。
 軟らかい刃物(マトリックス軟らかい)程、複炭化物との硬さの差が
生まれ「コメットテイル現象」が起こりやすく成ります、
コレは顕微鏡のピント違いでの観察で確認する事が出来ます、
 また、押し(引き)だけに力を入れて研いでみると「コメットテイル」
は副炭化物を起点に研ぎ角度へ一方向だけ現れます。
(写真は、僕の癖で前後力を入れて研いでいるのでコメットテイルは、
複炭化物を起点に両方向に尻尾が出てます)

こんな図を描いてたのを忘れてた↴

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多分こんなイメージと思います。

 


 この深いエグれキズが刃先に及ぶと次の写真の様に成ります。

『コメットテイルが刃先に及んだ痕跡の定点写真』

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1,スクイ面
2,鎬面
3,刃先正面 (ピント=刃先)
4,刃先正面 (ピント=欠け最深部)
(因みに、三ヶ月前程に初めての定点撮影が成功した記念すべき写真です!
この写真は相当レアで殆ど撮影された事が無い写真だと思います。
僕は勉強不足で他に知りません、だから正直褒めてほ欲しい!!!)


どうでしょう? 

 なぁ~ンか、  やぁ〜な感じです…

切り取り線効果です。
詳しくは、削ろう会誌No79のやつ参照していただければ良いのですが、
刃先は、鋭く厚みが薄いのですが、切り取り線効果での刃欠け最低部
は、刃先厚みが分厚くなっており、刃先が台形?の様に成ってます。
 まぁ、 最低ですね! (笑)  (1/100?の鉋エースなんですけど 笑)
流石にここ迄酷いと初期の削りは、当然、鉋屑は割れ、スジが引いたり
します。

 研ぎ方である程度↑の写真よりマシに克服する事は可能ですが、
完璧に近づけるのは難しいです。
ただ! ※酷い物でない限り仕事に大きく邪魔をするモノでは無い事
が多いです、この写真は理解し易い様に軟らかい目の刃物の写真で
撮影しましたので、硬い目/普通の硬さの刃物で有ればこれ程の
深いキズには成りません。
此の刃物はウチのエースの一つで甘切れを感じ、永切れを
実現してくれる鉋で1/100???位に稀な鉋だと感じています。
 硬い特殊鋼は、複炭炭化物(超硬チップ)とマトリックスとの硬度差が
少ないので、前述の様な効果が抑えられ、所有の硬いハイス系鋼等は
コメットテイル現象の発見に至らない程です。

「副炭化物」と砥ぎによる「コメットテイル」現象の紹介でした。

それと、「コメットテイル」と言う名前は僕の創作では無く
論文に表記してあった物で偉い先生が付けて下さった名前を拝借
しています。

石社さんへ 「コメットテイル」銘の紹介ありがとう!  生きたで。

オマケ、
珍しい写真を発見した、
先程のページのめちゃくちゃ下辺に「コミットテイル」なる呼称で説明
されていて。
定盤が極端に軟らかく(布や革?)、機械で摩耗させた複炭化物の
様子の写真が有る、この条件での摩耗がどの様な事になるか、
凄く理解し易い良い写真なので一目見とくと参考になると思います。オススメ!

http://www.struers.com/ja-JP/Knowledge/Grinding-and-polishing#grinding-polishing-about


『複炭化物と刃物硬さと組織個性のまとめ』

複炭化物は、
*「多い〜少ない 大きい〜小さい」
* 軟らかい刃物の複炭化物は、コメットテイル現象を引き起こし易く
 深いエグレ掘れが起こり、研ぎによって刃先に影響を及ぼす。
組織は、
* 球状化〜ミミズ〜破れ網状〜網目状、 マルテンサイトが有る

組織と硬さの関係は、組織を見ても今の所全く見出す事が出来ないし、分からない。


今回は、肝心な刃物評価報告をしていないのでしっかり言及出来ないのだが
前述全ての悪条件?と思われる事を踏まえても、切れ味に関しては、
大した弊害では無い物が存在し、それどころかこの悪条件の中でも
1/100?位(笑)の確率で、研ぎに工夫をしなければいけませんが
素晴らしい個体が存在すると言う事実があります。

 


そういえば、僕はしんきくさいので、手順として
「刃物個体の状態を指し示し、その上でその物の個体性能を観察していきたい」
そんな考えがどうしても有ります。
ただ… 単に評価する事が、なかなか文章にしたり他人が納得行くカタチで
表現する事が困難だと言うハードルが有ると言う理由も大きいですが…
早く「切れ味」評価を報告したいものです。


取り敢えず、
以前、鋼により切れ味がどう違うのか? と言う興味が有ったので
何となく集めた鉋刃鋼違いの所有種類の現状と組織状態の紹介ですが、
写真の「青一」シリーズだけ観察しても、ひと皮剥けば(ナイタルエッチング
皆別人です。(笑)
 「青一」だけをクローズアップしてみても今回の結果は、
僕の大嫌いな表現で恐縮で土下座したいくらい謝りたい表現で大変申し訳ないのですが、
    "刃物の個性はそれぞれです"
(曖昧で気にくわないのですが僕には簡単に文章にまとめられないので
追々少しずつ書き綴って行きます。スミマセン!)

「青一」固有の鋼個性は、僕には一生分からないと思います。
コレは興味の対象外と言う理由が最も大きく誰か優秀な方に委ねたく
思います、 我!と言う方報告お待ちしております!!!!!!!!

 前述の通り「青一」の中で相当な刃物個性が有ります、
ましてや他のハガネも青一と同様な個体差が有りますので僕の手に
余る状況と感じております。(同じ鋼でもロットの違いは必ず有りそう)
正直、「やってらんねぇー」と言った様相でございます。

 それと… 誤解を生む可能性が有るので詳しくは述べられませんが
ウチの「大当たり!コンビ」の二個体の組織はどちらも「亀ちゃん」
です。
しかし、別の大当たりと呼んでも良いような素晴らしい個体の組織は
完璧な迄の「球状化組織」です。


 この事から…   (誤解を招くのが凄く嫌ですが!)!!
組織が「アミアミ(亀甲模様)」でも良好な鉋は存在します、
揺るがぬ事実です、
「完全球状化組織」の物も矢張り一般に言われる通り素晴らしい
個体が存在します。
  「鋼組織はなんでもええのんか?」
   (マルテン、南天組織はダメでした)
 分りかねます…
もし?ウチのエースコンビが美しい「完全球状化組織」であれば???
この事は今の所ブラックボックスで、
 後進に期待!  報告待つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


まぁ、一応、知的好奇心により組織や複炭化物の分布状態や大きさ
なんかが気になり、金属顕微鏡を持つと観察してしまうものですけど。

結局、大した成果は無く。 「確認した」と言う程度です。
何故か? と言うと、『切れ味が問題!』 ココに尽きるからです。
僕には薄削りの事は余り分かりませんが。
軟らかい刃物個体で複炭化物が有れば、
薄削りに必要と思われる、鋭く刃先厚みの薄い研ぎ加工は大変困難で
「刃付け」という意味だけ、においてはなかなか難しい事になるでしょうが。

軟らかい刃物個体の特殊鋼(複炭化物結構有るやつ)でも
杉等の難削材や欅等の硬木の良好切削が可能で120点のレジェンド鉋が
存在します。
(質より量な職業柄、所有鉋の九割以上が納得いっていない環境です。
山本さんでは無いですが、鉋は「刃先に根性が無いとダメだ!」
なんや、分からんようでつくづくよく分かります、大変共感出来ます!)

 

 以上の理由から現在は組織や鋼の違いには余り興味が有りません。
理由は、同じ鋼でも鍛冶屋さんのさじ加減で微妙に違いが生まれ
全く別の個体として存在するからです、

 人間(鋼)としたくくりでもそれぞれの遺伝子(鋼製造ロット?)を持ち、
更に環境によって!(鍛冶仕事)其々の個性が生まれると言う現実があるからです。


 ある鍛冶屋さんは同じ鋼しか扱わない方が居られます、
「なんでいろんなハガネ使わへんのやろ?」
素朴な疑問です。


 鉋のお勉強を始めた頃は、「ハガネっていろんな種類があるんだぁ〜」
ネットで見たりすると「○○の鋼は、〜な切れ味だ」とか書いてあったり
して僕なんかは興味津々でした。

「有名な大工さんが 〜鉋は、ダメで鍛冶屋に文句を言ったら、
ひと裏使ってみてくれと言われたので、我慢して使ってみたら見違える
程よく切れて、それ以来その鍛冶屋さんのモノ一本で仕事を成され
ハガネは、〜鋼(特殊鋼)だった。」
鉋には男好きする逸話や伝説の様なモノが多分に漏れず有り
興味をそそられる!(笑)
 
この様な話があると思えば、
飛び抜けて「切れ味も永切れも、いわゆる良好切削の大当たり」と
言う垂涎の鉋刃!  
       其のハガネは?   
                「炭素鋼」

なんn〜じゃそりゃ!

 でも現実です。

タダの良質炭素鋼でも垂涎の鉋は存在します!
タダの良質炭素鋼でも垂涎の鉋は存在します!
タダの良質炭素鋼でも垂涎の鉋は存在します!

ご存知の方も居られるでしょうが、鋼により扱う設定温度や時間が
変わるようです。

鍛冶屋てなくてよかったぁ〜  (笑)


だから先程の、同じ鋼しか使わない鍛冶屋さんは、好みの使い慣れた
ハガネで試行錯誤を重ねて居られるようです。

しかし特殊鋼等、多種の鋼の可能性も捨て難く、実際「大当たり」な
120点の鉋は存在します!         (今回の写真に含まれる)
                   さぁ、
僕ならどうするのかな?  …
多分、色んなハガネを触りたくなるけど炭素鋼一本で、お試し位で
他のハガネも叩くのかなぁ〜    妄想はさて置き。


 
今回の写真中に間違い無く「良い刃物と良くない刃物 永切れ〜」
が写り込んでいまする!
全てしっかり調べて無いので今回は言及致しません。
兎に角今回は、複炭化物に焦点を当てた作文ですので「組織から見る
切れ味の違い等はまた何れ報告出来ればと思います。


でも… 組織とか〜どうでも良いのでストレス無く簡単に仕上げて
くれる刃物を簡単に検出して、お勉強を完結したいものです!

 

 

 


                     敬具

 

 

 

 

 

相変わらずこのブログ、地味で人気が無くてアンケート計画はどうしようか
迷ってます、他にも情報収集の為のアンケートしたかったのですけど
どうしよう?  …
ホントは身内への業務連絡的な内容なので読者は、十数名居れば OK! 嬉!
なんですけど、
    「鉋アンケート」は考え直します。

 其れと、こんだけ欲張りに書いたので、誤認、間違いが有る筈です!

皆様のお力で、この稚拙な作文を完成させて下さい、

ただ見は、ダメです! (笑)

 

こんな都市伝説作文が皆様の見識を惑わせては、断固!いけません!!

疑問箇所は、放置しないでコメント欄に必ず書いてください!!!

頼むでぇ!

何卒宜しくお願い致します。

 


今度こそ 【機械的切削信者から鉋個体性能存在への覚醒】  1   です。
書き進めると、どんどん文字数が増えて行く癖をなおしたいなぁ〜