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私的鉋備忘録

カテゴリー表示のやり方が分からんのですが、タイトル下のカテゴリーをクリックするとそのカテゴリーが出て来ます。シリーズ化しているモノは時系列でお読み下さい。

もうちょっとちゃんとした 【鉋刃硬さ判定】  4` 

ようやく地味なテーマの終わりです

 

 

 

 

※研ぎ易さ判定であって刃付きの良さを記す物では無い!

 

 【硬さ比較】(名前は鋼種類記名)

SH,×2  HAP40、SKH51

H,1×2  青一、青スーパー

M,1×4  犬首、犬首、青スーパー、青スーパー

M,2×12  スエーデン、犬首、青一、スエーデン(青?)

     青一、青一、青一、青一、高炭素鋼、

M,3×3  青一b二分寸、炭素鋼、V2C

S,1×3  炭素鋼、青一、青一

S,2×1  東郷鋼

S,3×3  燕、東郷レイ号、青一

SS,1×2  東郷鋼、特別刃物鋼

SS,2×1  青スーパー

※SH スーパーハード

 H ハード

 M ミディアム

 S ソフト

 SS スーパーソフト

1~3 = 硬い〜軟らかい

 

 コレが本当なら面白いでしょう!
『SH』のハイス系は理解し易く、「まぁそんなもんか」
と言った感じで鍛冶屋さんも研げる範囲で硬さを目一杯
出した感じなのでしょうか?
しかし…  僕には仕事では使いこなせない硬さで
結局スクイ面の摩耗ダレの研ぎ上げがなかなか上手くいかず
研ぎ残しを招き易いので苦手です。
しかし、副炭化物と基地(マトリックス)の部分の硬さの
差が少ないので、しっかり研ぎ上げれば素晴らしい刃付けが
可能で、良い刃も付きます。  苦手やけど…

 で、青スーパーに着目してみましょう!
凄い事になってるでしょ? (笑)
H,1は、一般的に云われてる通り理解し易いのですが
M,1と言うのは少し疑問が残る硬さです!
「普通に研げるけど、少し硬いかな?」
と、いった具合ですので僕の勝手なイメージより軟らかい!
そんな印象です。
 が、お気付きの通りSS,2に一枚鎮座しております。
最軟個体になり、クレヨンの様です。

青スーパーに関しては、偶々どの個体も判別し易い物となっています。

 次に犬首は、研ぎにくいと言う程でもなく M 判定ですが
普通より少し硬く感じましたので『M,1』と言う事です、
実は一番手に取って使う鉋が48㍉の鉋で、その中でも
お気に入りな物が犬首で一番研ぎ慣れている個体でも
有ります、
公平な硬さ判定を目指してますが普段『S』を使っている
方は僕の判定をどう感じられるのでしょうか? 

 ちょっと順番飛ばして、『s,3 』『ss,1』の
燕、東郷レイ号、東郷鋼、特別刃物鋼に着目してみましょう、
これらを着目した意図はお気付きでしょう!
「どれも研ぎ難い!」そんなイメージの鋼です。   が…
僕の結果は、研ぎ易い!
因みに不完全ながら鋼種類別の副炭化物の様子を

確認する為にちょっと写真を紹介しておきます。

14~6が副炭化物を理解し易いモノです。

17は笑えます!


ナイタル写真〜

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1,青一 2,青一 3,青一 4,青一(5の拡大) 5,青一 6,青一

7,青一(ホームセンター¥5900) 8,青一(ホームセンター) 9,青一 10,青一 11,犬首 12,犬首 13,犬首 14,東郷レイ号 15,東郷鋼 16,東郷鋼 17,燕鋼 18,青スーパー 

19,青スーパー   ん…

以降、現在ノートが行方不明の為不明でございます…  申し訳ないです。

※ナイタル腐食との境目写真を撮影しているモノが有り、腐食していない所が白く写っています。

 

 ここでは少し《副炭化物に着目》してみます!

 14~6が確認し易いです、

17は、笑えます。

 

 どうでしょう?
これが金属顕微鏡で見る各種鋼の副炭化物です。


今回は丁寧な説明は省きますが御覧の通りです。
一例だけ見るより数を列べる方がとちょっと面白いですね、
 組織を観るにはある程度傷の少ない鏡面に試験箇所を研ぎ上げ
「ナイタル」と言う腐食液を付けて観察し易い腐食具合になったら
クリーニングします。
試験日は全て同じ時でナイタル付着時間は個体によりまちまちでした、
コレだけ一気に試した事は無かったので個々の付着時間を測っていなかった
のですが、同じ条件でも腐食時間が違う事は鋼の状態の差(個体差)
に繋がるので記録をもるべきでした…
しかしながら液を付けた瞬間に腐食が始まる物、全く反応せず
かなりの時間を要したもの(ハイス系)様々で、完全に同じ腐食度合い
に揃えることは難しく感じました、しかしながらここで言える事は
  「硬い⇒軟らかい」=「腐食し難い⇒腐食し易い」
 其れと、試験日の温度の記録がないのですが、28'2月の晴れの日の
屋内にて、付着場所は日向で行いました。
これは温度により大きく腐食時間が変わることを述べたいと言う事です。
 其れと、色調だけの様子ですが虹色になっている物も有り、地味な
セピア色になっている物も有り、様々な様相です。
大きな違いが有るのでこの方法だけでも組織観察以外の「鋼状態の個体差」
を推察する事が可能でしょう!
今回はリクエストも無いのでコメントしませんが間違い無くこの写真に
「良い刃物と良くない刃物 永切れ〜」が写り込んでいると思います!!
(全てしっかり調べて無いですが飛び抜けて良いものがひふたつ有ります
またの機会に)
兎に角今回は、硬さ判定に焦点を当てた作文ですので「組織から見る
切れ味の違いはまた何れ調べてみようと思います。
(でも… 組織とか〜どうでも良いのでストレス無く簡単に仕上げて
くれる刃物が欲しいものです)


 見た感じ副炭化物って悪そうでしょう!? (笑)

 

 ※注意! 特殊鋼(炭素鋼に添加物を入れたもの)が
 広く一般的に普及して使用されている現実を重く受け入れて
 下さい! (副炭化物を一概に悪者と出来ない事が有ると言う事です!)
この副炭化物は、めっちゃ硬い超硬チップで、大きいモノは
ガラス片の様にも観えます。
コレが沢山有ると違和感のある砥ぎに感じたりしますが多くは
基地(マトリックス)で占められているのでマトリックス
の硬さが研ぎ易さとなります。
マトリックス
http://www.hitachi-metals-ts.co.jp/zatsugaku/tissue.html
 一般的に研ぎ難いと言われるものは副炭化物が入っている
特殊鋼ですが、僕の硬さ判定にズレがあるとしても、
ここ迄違うと、矢張り鍛冶屋さんのさじ加減でどうにでもなると
言う事が理解出来ると思います。

 最後に一般的な「青一」ですが、硬いor軟らかい?
かと言うと、前述の通り一概に決めつける事の出来ない物で、
使用者の反応を観て鍛冶屋さんはまとめておられると
思いますが、今回この比較数が少ない…集計を見る限り〈M2〉
辺りが中心にしておられる結果ですが、
正直、比較数が多くても使い勝手等からだいたいこの様な傾向を
示していると考えています。


 様々な思惑によって鍛冶屋さんは硬さ等を設定されていると想像
しています。

もう少し数を増やしてより良い表にしてみたいです。


そしてこの中に、
針葉樹に向いている?広葉樹に向いている?
軟らかい材に向いている?硬い材に向いている?
 オールマイティ! 
な鉋が有るのでしょうか?
今は残念ながら掴んでいません…


 付け加えて置きますが、研ぎに於いて硬軟でそれなりの傾向は
有るようにも思えますが、決して硬さによって、必ずしも同じ

研ぎ上がり挙動とは限らず硬さが明らかに違うのに、研ぎに於いては

同じ様な研ぎ上がり挙動を示す物も有ります。
まだまだ未知なる所の多い世界です、
沢山のデータが有ればもっと雄弁なる有効資料となるでしょう!
だから皆さんも、様々な実験をやりましょう!!!
そしてソレが共有出来たら僕の仕事が減ります!
なんと素晴らしいのでしょう!  ワンダフル!!

 

          【鉋刃硬さ判定】 おわり

 

    
                       勧具

 

 

 

 

次回は、 【機械的切削信者から鉋個体性能存在への覚醒】  1

 

 

と…  思いきやぁ〜、この会と抱き合わせの内容の【副炭化物】に付いての

研ぎ等に於ける副炭化物の影響を書いた内容を補足として挟みます、

手間掛かるので少し間が空きます、ご了承下さい。