30,10/13『隅木瓜網紋様欄間』 7 ~ 繰り小刀の事
図面と材が揃ったし …
「其にしても手間仕事!」
繰り抜くだけで糸ノコの刃を何本変えなきゃならんのか分からん、
その後の刃物仕上げに何れだけの時間が掛かるか、全く予想がつかん?
内職仕事のように繰り小刀作業が続く、、 、
多分飽きるので段取り良くプランを立てないといけない
多分筋肉がツる
脈絡は無いけど、ちょっと道具の事書きます。
【繰り小刀】
僕長い事、「繰り小刀」を使ってきたんですけど、
愛用のモノを”ソコソコ”気に入ってたんです。
でも、ある時新しい小刀を偶々手に入れたんですけど、
ビックリしたんです、「あまりの食い付きの良さにに!」
正直繰り小刀なんて鉋ほど繊細でシビアな切削なんか
しないと"思い込んでた"から、
今までのモノを満足してたつもりなんですけど 、
「こんなに切れる小刀があるなんてぇ… 大大当たりぃ!」
僕の自慢の小刀で大活躍してくれるでしょう! 笑
石社様ありがとう!
ただ褒め称えましたが残念な点も有ります、大変残念な事です。
「左を早よ作ってくれヨッ!」
「右だけで仕事出来ると思うなよ!」 (笑)
「頼む!」
ちょっとした”左”の仕事やったら、”右”やけど使うネン、
性能良すぎるネン!
でもヤッパリ左使わな仕事にならんからイヤイヤ左使うけど、
頼む! お願い! 楽したい! 道具任せの僕だから …
同じ仕事しても、「アンタの小刀使こたら楽やネン」
繰り小刀は二種欲しい! 左右で合計四本
石社様の繰り小刀は《現在一本》仕事出来ひん!
早よ送って!
なんで鍛冶屋は頼んだら遅いんかなぁ~ (笑)
とりあえず”刃物の中”で[鉋]は飛び抜けて性能の違いが
問われる物理的切削であるため、使えるモノは限られていますが、
思いのほか、[繰り小刀]にも刃物性能が求められる事が
判った出来事でした、
「なるほど、 持論の裏付けだ。(^-^)/ 」
先日の「研ぎ講習会」にて話した内容にも関わりますが、
刃物には見た目で判らない “性能” が内包されてます
「 クククク 糞 ウザい!」見た目で判断させろよッ!!!(笑)
「使わな分からん?とはどういう事やネン!」
そう言えば先日の「研ぎ講習会」ですが、無事に終わらず、
朝からやったにも関わらず、肝心の「研ぎ手ほどき」まで
上手く達する事は出来ず、第二回目完結編を行います。
ヤッパ、一回じゃ無理でした。 (ゴメン (T_T) )
殆ど〈刃物切削物理〉〈研ぎ物理〉について話しただけぇ (笑)
笑ろてたらアカンネンけどゴメンネ💗
「勉強に成りました!」
でも、嬉しいことに後日、直接とまた聞きで
「あの話し、金取れますよ」と云う声が聞く事が出来た。
終わって直ぐに「僕にも解りましたぁ (^-^)」とも言って貰えた。
此処で読み取れるのが、
「僕のテキストでは伝わらない」(笑)
まぁ、今回は”カナリ不完全”なカタチのテキストであるので
致し方ないが、完全なテキストでもなかなか難しい
モノとは思う。
おそらく、最後に一度だけ広島で持論を喋るかもわからん?
やらんかも知れんけど?
もしやったら、「テキスト理解」目指すでェ!! ッ!ッ!ッ!!!
他人が理解出来るアウトプットは僕にとって大きな課題だ。
このブログで色々試してる。
ただ、様々なタイブのフィードバックが少な過ぎるので
なかなか難しい。
「勉強します!」
そんな事はエエネンけど、
頼む!求む!急募!
「繰り小刀送ってくれエエーーーーーーーわーーーーーッ!」
石社様、何卒宜しくお願い致し候う。
30,10/13『隅木瓜網紋様欄間』 7 ~ 繰り小刀の事
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その後の刃物仕上げに何れだけの時間が掛かるか、全く予想がつかん?
内職仕事のように繰り小刀作業が続く、、 、
多分飽きるので段取り良くプランを立てないといけない
多分筋肉がツる
ちょっと道具の事書きます。
【繰り小刀】
僕長い事、「繰り小刀」を使ってきたんですけど、
愛用のモノを”ソコソコ”気に入ってたんです。
でも、ある時新しい小刀を偶々手に入れたんですけど、
ビックリしたんです、「あまりの食い付きの良さにに!」
正直繰り小刀なんて鉋ほど繊細でシビアな切削なんかしないし、
今までのモノを満足してたつもりなんですけど 、
「こんなに切れる小刀があるなんてぇ… 大大当たりぃ!」
僕の自慢の小刀で大活躍してくれるでしょう! 笑
石社様ありがとう!
ただ褒め称えましたが残念な点も有ります、大変残念な事です。
「左を早よ作ってくれヨッ!」
「右だけで仕事出来ると思うなよ!」 (笑)
「頼む!」
ちょっとした”左”の仕事やったら、”右”やけど使うネン、
性能良すぎるネン!
でもヤッパリ左使わな仕事にならんからイヤイヤ左使うけど、
頼む! お願い! 楽したい! 道具任せの僕だから …
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繰り小刀は二種欲しい! 左右で合計四本
石社様の繰り小刀は《現在一本》仕事出来ひん!
早よ送って!
なんで鍛冶屋は頼んだら遅いんかなぁ~ (笑)
とりあえず”刃物の中”で[鉋]は飛び抜けて性能の違いが
問われる物理的切削であるため、使えるモノは限られていますが、
思いのほか、[繰り小刀]にも刃物性能が求められる事が
判った出来事でした、
「なるほど、 持論の裏付けだ。(^-^)/ 」
先日の「研ぎ講習会」にて話した内容にも関わりますが、
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「 クククク 糞 ウザい!」見た目で判断させろよッ!!!(笑)
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そう言えば先日の「研ぎ講習会」ですが、無事に終わらず、
朝からやったにも関わらず、肝心の「研ぎ手ほどき」まで
上手く達する事は出来ず、第二回目完結編を行います。
ヤッパ、一回じゃ無理でした。 (ゴメン (T_T) )
殆ど〈刃物切削物理〉〈研ぎ物理〉について話しただけぇ (笑)
笑ろてたらアカンネンけどゴメンネ💗
「勉強に成りました!」
でも、嬉しいことに後日、直接とまた聞きで
「あの話し、金取れますよ」と云う声が聞く事が出来た。
終わって直ぐに「僕にも解りましたぁ。」とも言って貰えた。
此処で読み取れるのが、
「僕のテキストでは伝わらない」(笑)
まぁ、今回は”カナリ不完全”なカタチのテキストであるので
致し方ないが、完全なテキストでもなかなか難しい
モノとは思う。
おそらく、最後に一度だけ広島で持論を喋るかもわからん?
やらんかも知れんけど?
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そんな事はエエネンけど、
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終わって直ぐに「僕にも解りましたぁ。」とも言って貰えた。
此処で読み取れるのが、
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まぁ、今回は”カナリ不完全”なカタチのテキストであるので
致し方ないが、完全なテキストでもなかなか難しい
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30,10/13『隅木瓜網紋様欄間 材.神代楠』 4
「隅木瓜」
是は説明楽やろー (笑)
瓜の断面を模している。
(↗の紋様は、中に花菱が入ってる)
隅っこが入り込んで、木瓜紋に成ってる。
隅っこが瓜みたいに成ってる。
以上! こんなん。
『網紋様』
何時から有るのか知らんのですけど、
基本的に〈漁具〉だといます。
「日本的な紋様の一つですかネ?」
日本には同じ魚でも出世魚とかいて、
ブリなんかは北陸で、
ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
日本の各地方で同一魚でありなが、20以上の呼び名がある。
でも、ある国では「魚」としか呼び名が無い国がある。(何処か忘れたぁ …)
「網」文化は有るのかな?
其に砂漠の国では網紋様は生まれ難いかな?
昔から様々で、絵や着物、工芸品等
様々な所に用いられており、勿論写実に近く扇状に
張っているモノもある。網文様 - Google 検索
其に、「連続幾何学紋様」には結構有る表現で、
〈破れ◯◯紋様〉という連続させずに途切れる
表現もある。
とりあえず提案はしてみた。
僕「 ほんの少し破れさして、鯉の尾ビレをチラッと
見せてはどうでしょうか?
少し破れさすと、一気に欄間の枠から世界が
広がり奥行きが出ます、其の網から元気に飛び出す
鯉の尾ビレを … 」
僕 「ウチ来て、おおきゅう成ってまた来とくんなはれ」
(網を破る位元気に飛び出して鯉が龍に成る様に大きくなって
またお店に顔を出して下さい という意味)
僕「こんなイメージで、どうですか?」
「わかるけど最初っから壊れてるみたいに見えるのがイヤ」
らしい (笑) 破れは好みでは無いらしい 、
(オレやったらそんな風に見えるようには作らん!と、思いつつ…)
今回は却下 (笑)
それと特別にマイノリティとは言わんが、
よくある網紋様は上下に網を引っ張った様な紋様が多い中、
「左右に引っ張ったスタイル」との指定と成りました。
エエと思うでェ。
とりあえず、「隅木瓜網紋様欄間」に決定!
追記.
製作途中に思い付いたんですけど、
「網紋様組子の表面を緩やかにうねらしたらどう?」
「分かるか分からない程度に」って聴いたら、
「ん~ … 」「任せる!」
そんな御言葉を頂いたんですけど、 辞めた。
頑張って作って、材が ”反ってる”って言われたら
イヤやったし(笑)
30,10/13『隅木瓜網紋様欄間 材.神代楠』 3 ~欄間って何や?~
でェ、「隅木瓜網紋様欄間」とは何でしようか?
個人的で恐縮ですが、八文字の熟語でどう考えても、
戒名にしか思えない。
字数も其なりなので、ソレなりに徳の高い意味かもわかりません。
しかし今回は戒名では無い方の意味に注目してみたいと
思う次第です。
『欄間』
欄間なのですが、中々日本的な装置として存在するように
思うのですがどうでしょう?
とりあえず、勝手な思い付きで書き綴ります。
いつ発生したのか分かんないのですけど、平安時代には
無かったと思うます。
貴族の邸宅は、建物内には柱が並んでるだけで壁は無いです、
寝殿造なんかは、今で云うパーテーションで仕切って、
フレキシブルに区切った。(源氏物語絵巻とか思い出したらエエのんかな?)
実は唯一屋内に壁が三面を囲って扉の在る場所が有ります。
其が「塗籠」(帳台構え /納戸構え、の前身)と呼ばれるモノです。
寝室としてとか、大事なモンとか置いたり?
「唯一のプライベート空間」
屋内に欄間っぽい装置が見当たらん!
それと外壁やけど、開口と窓(蔀戸.菱格子、、、、? 連子窓? ) ?
待てよ?
欄間の定義が分からん? なんかおかしいゾ?
『欄間』(改訂版)
民家ではないが、先ず古い窓として直ぐに思い付くのは
(なぁ~んちゃって連子窓を有する扉には必ず感動する (ToT) )
廻廊にも連子窓が有る。
「窓やっ」
天沼俊一先生は〈日本建築細部変遷小図録S’19〉で、
古例として、屋内の格子の例を写真で上げておられる。(醍醐寺薬師堂)
同時に平等院中堂と、何かと建築に於けるお宝がある
(「美しい」と書いて「宇治上神社拝殿」と読む)
宇治上神社の全面に結界として有る。(当初からあったのかは不明だが古材があるようだ
《醍醐寺薬師堂》
内.外陣境のモノを上げておられるが、上下で別れており、
上が菱格子、下が格子。
それと、建物前面の三間に板扉を配してある。
笑うのが真ん中だけだが格子が備わっている、
「扉を開けてイキナリ格子の結界!」なんじゃそりゃ?
現物を確認してないから知らんけど、後補のモノかも知れん、
参拝者の為に「閉めっぱなしじゃワルいかな?」という事で
真ん中だけ開けたわエエけど「勝手に入られると困る」
そんな感じ?(勝手な憶測)
《平等院中堂》
対岸から観ると、”阿弥陀如来だけ”を視界から遮る様な
造りと成っており(下は吹き放し)、
御顔だけが見える様に切り取ってある。
「結界は作るが顔はシッカリ見せとこぉ!」
といった志向なのか? (勝手な憶測!)
《宇治上神社》
☆拝殿☆はさて置き、どうでしょう?
醍醐寺薬師堂と共通してる所があるんですけど?
「上が菱格子で下が格子」!!?
「昔から気になってますネン」分かりまへんネン?
このパターンよう有りますネン!
結構お決まりですネン! 【上が菱格子で下が格子】
「どやサっ?」誰か教えて💗
仕事上での知識として知りたいネン!
誰も教えてくれヘン …
でェ、勝手な読み解きはエエとして、
話し戻して「欄間」って【透可式の固定された建具】
そんな感じ? 意味あいとしては、
【閉鎖するでも無く、開放するでも無く、中間色な結界】
こんなんでどう?
そして、【住宅に於ては”結界”の意味が薄れた装置】
どう?こんなんで?
またもや「日本文化に於ける曖昧空間の演出」が
垣間見れる装置なのかなぁ? (笑)
とりあえず、コノ考えを基準として此れから見聞する
事例と照らし合わせて み~よ をっと!
また話し逸れてる? るぅ?
30,10/13『隅木瓜網紋様欄間 材.神代楠』 2
予想通り図面に時間掛かった、
七度目でやっと納得行くカタチに落ち着いた。
とりあえず、基準となる組子角度で印象が”ガラリ”と
変わってしまうのでまぁまぁ悩んだ。
『角屋網紋様欄間について』
正解など無いので何でもエエネンけど、角屋さんの
組子角度は、45°ぐらいかな?
多分45°やけど、おそらく”45°ありき” のデザインと成ってる。
多分《組み子の割り付け》
・建具の高さと天井高さ決定
・長押の丈決定
・付け書院には格上とする為に長押より一段上に横材?を入れる
・其の下に見た目の納まりの為に廻り縁を配する
・欄間を配するが、なんとなく左の長押との納まりが良くないので
アリ板を配する。
・長押下面を欄間上面として位置が決定
・〈組み子角度45°〉に決定、
・上記により〈欄間高さが割り出される〉
・〈欄間巾は付け書院の寸法割り〉から決定、
・欄間寸法決定後、下に火灯窓を配する
詳細ではないが“大雑把”な設計者の意図はこんな流れ?
僕の好みとしては、組子の見付け(巾)が細く見える。
全体のバランスも相まって間延び感を感じるなぁ、
ん …
しかし、しかし、なかなか難しい処で、組子の巾を
太くする事が出来ない …
太くすると、「上品さと繊細さが失われる」
“周りとの調和”にも関わるし、浮いた存在になっては
元も子もない、調和の採れる範囲内で調整しなきゃ
ならん、
だから組子の巾はほぼ決まっているようなモノで、
組子巾の大きな変更は出来ない。
「間延び感を軽減するには?」
組子の基本軸となる角度を45°では無く”より鋭角”とすると
欄間の高さが低く抑えられるので間延び感が軽減される。
火灯窓の高さも少し高く出来、カッコよく成るので都合が良い
火灯窓の両サイドの板面積が広いのでソコも改善したい処だ。
屋内全体との調和もはかれる。
火灯窓の全体なデザインは近世っぽい、火灯曲線 頭の雰囲気は
鎌倉時代辺りのモノを持ってくる方が上品と成りそうだ。
下脚元の曲線は概ね良好と感じる。
「言い出すとキリが無い」
若干だが欄間上下位置を長押下面よりズラしたい、
其々の部材寸法も若干ながら変えたい 等々 …
勿論僕の好みであり他人の好みでは無い。
〈自分の好み〉を提案し、※施主様の好みを充分に採り入れる※
この事で良いモノが納められる。
上記の 「僕の好みであり他人の好みでは無い」
コレは大きなキーワードです!
例え、自分が勉強して知識や経験を積んで卓越した審美眼を
有したとしても ”大したこと無い” (笑)
「御客様の喜ばれ納得されたモノが最高のモノ」
当たり前の基本と成し、この仕事に限った事では無い。
(職人の経験を促さなければ成らない事もあるけど …)
※然しながら※
「 自分好みの確立は最重要と成るが(基本的な指針軸)、
必ずしも万人が好むとは限らない。」
是が、〈日本人の好みを考える〉ひいては、
〈日本文化を考える〉日本文化の根幹に在るものを考える。
たどり着くのが【植生】と言う事になる。
極めて僕にとって重要な内容へと発展してしまった。
次回は横道に逸れないように努める (笑)
30,10/13『網紋様欄間』 1
ややこしい仕事やぁ
参考写真「角屋」
[今回の寸法]
「80㌢×15㌢位」との事
[設置場所]
床の間、付け書院の垂れ壁の中央に埋め込む。
〈材〉
施主様の材の好み
「色の濃い唐木のようなモノが良い」
=濃い色の少しテカり気味(硬木)
こんな感じ。
、
兎に角! どうせ他所で断られてウチに漂着した
んやろうけど手間ばっかりやんけェ !
でも、何時もの仕事とは毛色が違ってあんまり無い
仕事やし、新鮮な萌え方をする💗
とりあえず欅材の予定やったけど色味が「濃いの」
という事で、違い棚の古材で丁度良いのが有ったの
で其に決まった。
材=神代楠
ややこしい序でに依頼者がややこしい、
背は高いめの祇園町に住む女将で、店では着物着て
はる、 でも本名は男 何よりも 「ブーブー」
言いやがる 、、、
オマケに良く出来た話しで、
代々◯百年続くオカマ師の方から紹介してもらった御方
手間かかるでェ~