30,10/13『網紋様欄間』     1



ややこしい仕事やぁ

 



参考写真「角屋」

 

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[今回の寸法]

「80㌢×15㌢位」との事



[設置場所]

床の間、付け書院の垂れ壁の中央に埋め込む。

 

〈材〉
施主様の材の好み

「色の濃い唐木のようなモノが良い」

=濃い色の少しテカり気味(硬木)



こんな感じ。



兎に角!    どうせ他所で断られてウチに漂着した

んやろうけど手間ばっかりやんけェ !
でも、何時もの仕事とは毛色が違ってあんまり無い

仕事やし、新鮮な萌え方をする💗



とりあえず欅材の予定やったけど色味が「濃いの」

という事で、違い棚の古材で丁度良いのが有ったの

で其に決まった。

材=神代楠




ややこしい序でに依頼者がややこしい、

背は高いめの祇園町に住む女将で、店では着物着て

はる、  でも本名は男     何よりも 「ブーブー」

言いやがる 、、、

オマケに良く出来た話しで、

代々◯百年続くオカマ師の方から紹介してもらった御方






手間かかるでェ~



削ろう会誌から『大工道具に生きる』  香川 量平棟梁様 著出版される!



来たぁー!

待ってたぜェ!

削ろう会から届きましたぁ!

 

 

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また横 …  

 

 

 

『大工道具に生きる』  香川 量平著



「喜んで居ります。」

何を喜んでいるかと言いますと、

 

御歳八十八才(1930年 昭和五年生まれ)

 

どうです?

昭和一桁の勉強熱心な大工の情報ですよ!

当然ながら其以前の先輩(明治~大正)に育てられた叩き上げの

情報が詰まった「生のタイムカプセル書籍」ですよ!

  そんな方は存在するかもわかりませんが、???

隣にはなかなか居るモノではありません!

話しを聴く機会なんて有りません!

たとえ機会があったとしても今回の情報量は

手に入りません!

もし忘れたとしても書籍なので繰り返し確認する事が

出来ます。

どうでしょう?






香川棟梁の記事は、   「一昔」?

そんな内容では無い!ような気がします。

 

「古」(いにしえ)

 

と呼ぶに相応しい内容と僕には映ります。

   香川棟梁の大工としての環境が偲ばれますし、

何より其を吸収されてきた研鑽が具に読み取れます。

 

どうでしょう?

今となっては古臭い話しなのでしょうか?

僕にとっては新鮮で生きた欲しい情報が多く、

以前にも書きましたが、民族学的な側面も色濃い内容で、

資料価値もあり、ホントに貴重です。

 

 今回めでたく書籍化されましたが、色々有りますので

新に違ったカタチでの書籍化は難しいと思います、

今回の書籍は大 変貴重なモノと成ります

僕には質も量もボリュームが有りますので大満足です!

 

在庫の有るうちに興味の有る方は是非とも手元に置かれる

事をお勧めします。

 

削ろう会価格で¥1000+送料

(削ろう会に問い合わせて下さい)

印刷代と経費位なんちゃうかなぁ?





よく「先は長くない」と言っておられる。

まだまだ僕達後進の為に頼みます!

そして「若い方に伝え残して行きたい」というお考えを

お持ちで、有り難い限りだ。

お逢い出来る機会の有る方は質問事項のメモを貯めて、

臨んでみてはどうでしょう?

香川棟梁であれば喜んで応えて頂けますよ!

そんな御方です。









                                                                                     敬具




 

 

 

伊藤譲一さん 「科学とデザインがもたらす複雑性への考察」  の感想文 9

 

  『テクノロジーとアナログと、     人間と 』





技術革新や大量の情報もたらす世界は、

どんな世界だろうか?

 

技術革新は、オモシロイ世界を見せてくれると思う。

しかし、又新たな技術革新が起こり、次の世界へ

導かれる。

当たり前のように、これ迄通りテクノロジーは、

常にアップデートの繰り返しが続いて行くモノと

思われる、      異常な速さで   (笑)

 

テクノロジーやデジタルに溢れ、AR/VR等、仮想に

溢れ便利な世の中で人間は何を求めるだろうか?

 

人間(動物)特有で、普遍的に求め続けるモノが有る

ように思う、良利便性への反作用として …

正にテクノロジーのアンチテーゼとして、

 

其は、

〈本物〉〈アナログ〉〈生・ライブ〉こんなモノが

恋しくなるように思う。



〈生・ライブ〉は素晴らしい経験で

〈 生(ライブ) 〉等を経験する事は代え難い経験で、

「本物を観る事は特別である」この事はいつの時代

も変わらないと感じる。



「生」「ライブ」「本物」とは何だろう?





 

 

 

 

つづく

 

 

 

伊藤譲一さん 「科学とデザインがもたらす複雑性への考察」  の感想文 8 『日本人の感性』

「息子への個人的な連絡事」

 

 多分このシリーズは個人的な考えなんで、

誰が読んでも、「オモんない」と思うまする。

 日本文化に興味がある方へ

 

 

『日本人の感性』

 



「貴方は日本人です」      そして、

「グローバルとはローカルの集合です。」

 

話しはデカイが内容薄い、

日本人的なエピソードを書いてみます。











世の中は希少なモノに価値を見出だします。

 

「レア物にプレミアが付く」

 

理解出来ると思います。

性能が同じでも色が違うだけで倍では効かない高値

が付きますよね

「レア物にプレミアが付く」



暇やったら?落語に出てくる好例があります。

良ければどうぞ!

 

はてなの茶碗

youtu.be

 




でェ、

「有名人が使った」というプレミア物で重要文化財

までにのし上がった代表例?  を上げてみます。



織田信長実弟 織田長益(有楽斎)が、当時朝鮮半島

庶民が使う、ただのあり溢れた雑器の茶碗に美を見出

だし、こよなく愛された茶碗があります。

 

コレが、重要文化財「大井戸茶碗    銘 有楽」

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どう?  

レア物でも何でも無いネン(笑)

この大井戸茶碗を保管する箱に、有楽斎が銘書き

しただけのモノで、元はあり溢れた雑器やネン (笑)

(同じ大井戸茶碗で国宝もある)

モノはエエもんやで、でも  … (笑)

 

そういう事やネン。



国宝『曜変天目茶碗』

 

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キレイやろ?

何とも言えんキレイやろ?

見え方も玉虫色で奥行があり深みがあって、

エエもんやで、「誰が見ても魅力的やで!」

 

世界に曜変天目茶碗は三つしか無くて、ソレは

全て日本に在り、全て「The 国宝!」

 

「The 国宝!」「誰が見ても魅力的やで!」

 

実は、本当は、    たいした事無いネン (笑)

?  ?     ? … ?

 

何が大した事が無いか?  

 

“ 世界に曜変天目茶碗は三つしか無くて ”  

                          ↑

          ココが大した事ない

 

実は三碗とも輸入品で国産では無いのです。

なのに創った本国ではカケラさえ見付かっていない

のです、  不思議でしょ?

(実は、近年一碗の割れたモノが発見されている)

 

日本では全て国宝に指定される程の価値を見出だし

ているのに?

 

「どういう事なのか?」

 

答えは簡単で「曜変天目茶碗は良くないモノ」

この様に創り手に映ったのでしょう。

良かったら沢山作って、世界に三碗という事は

無いで。

多分、失敗作の一つ位にしか値しなかったんじゃ

無いのかな?

シルクロードによる様々な国の人達も、目を付けなかった

代物だったのかも知れません。

  でも日本人は其処に価値を見出だしたんです、

制作者達の感覚と “ズレ”てるのかな?(笑)

至極日本人的な感覚だと思います。

庶民が使う雑器を、確固たる審美眼によって

美を見出だした所も、同じ日本人として

オレ関係ー無いけど、誇らしく思います。

 

「非対称の美」

「未完成の美」

「不完全の美」        = 詫び錆び

〈わびさび〉は他にも要因が在りますが、日本人の

感覚には完成された美やシンメトリー(左右対称)等

より "非対称" を好む気風が在ります。

 

オリジナル法隆寺のお寺の配置(若草伽藍)はシンメトリーです

が、二代目(現在の西院伽藍)は、非対称の配置です。

既にこの頃にも日本人には”対称”に満足しなかった

と言えるように思います。

 

建築の配置で有名な非対称に、〈二条城〉が有ります。

非対称の極みのような配置で、カクカクした配置で

クランク状の平面配置は、雁が連なって飛ぶ様に例えて

「雁行型」と呼ばれます。

 

西洋の庭園と日本庭園を比較するとあまりの違いに

驚く筈です。

西洋= 完全に制御(コントロール)した庭園

         (シンメトリー、統制が取れてる、余白が無い)

日本= 一見無秩序??だが、計算された不規則で、

          不完全な美意識。

         (アシンメトリー、余白だらけで理解出来ない

         モノもある 笑 )

 

日本の城も対称に見えますが、以外とちょっと違う

事がよく有ります、海外の建物と比較して観る時が

あれば観察してみて下さい、何か感じる事がある、

かも?

 

以上の感性の違いは、途中になってしまってる

『日本美の探求』シリーズの「植生」に関して書い

ています、

「植生」は、長ァ! っ  ぐぅあーい  事考えてるテーマやネン、

暇な時にでもブログ見といて、必ず時系列に !



まぁ、上げたらなんぼでも出てくるわぁ… (笑)

前述二例の茶碗エピソードは、「良し悪し」を

判断する感性の違いを顕著に現した好例として

上げる事が出来ます。

 

  至極当然なのですが、日本人にしか無い感性が、

僕達の ”血” の中には脈々と流れています。

気付かないうちに…

 

僕達を含む、外国の街並みや異文化への新鮮な眼差

しは、「みんな違ってみんなイイ♪」から始まって

います、だからこの「日本人の感性」を大切にして

下さい!



全ての個性は特別で、

全ての民族は特別で、

全ての異文化は特別で、

 

日本の文化は特別です。



貴方の個性は特別です。






 

 

 

 

 

でェ、

 

「技術」と「日本文化」を逢わせたら

何になるのかな?

 

「グローバル」とは何でしょう?





伊藤譲一さん 「科学とデザインがもたらす複雑性への考察」  の感想文 7…… 30’10月初旬

 

 

「息子へ綴る内容です。」

 

(30’11/2  このシリーズ、馬鹿みたいに文章書いてるみたいで

内容がぐちゃぐちゃに成ってる!   相当ヤバくてまとめられるか分からん?)








先ず今後の有り様についての感想やけど、




ヒトは  〈鉄〉を手に入れた。

 

其は大変なインパクトであったと思う、

道具というカテゴリーに留まらず「権力」「神力」

とも言える程の〈力〉であったであろうと思う。

 

そして〈機械〉の発達。     (産業革命~)



上記は例えとして、90年代頃までは〈機械〉の”例”のような進歩で

あったように思う。

 

例えば物質の革命イメージですが

(※イメージです!)

 

  「素材 (鉄) → 素材+工作技術 (機械)」という ”イメージ” だろうか?

 

これは、ムーアの法則の範ちゅうに属するモノであると思う。




しかし、伊藤さんの考察では、

 

  「素材 (鉄) → 素材+工作技術 (テクノロジー)→  →

→ → →ジャンプ→→→→テクノロジー+技術革新」

というイメージだろうか?

 

これは、ムーアの法則の範ちゅうを超えている、

18ヶ月で2倍のスピードを超える新たな法則が生まれる予感がする。

 

伊藤さんの提案は、〈NEW WAVE〉と呼ぶに相応しい提案だと感じた、

世の中の新しい標準となる可能性があるように思う。

 

テクノロジー+技術革新 =《新標準    NEU!デファクトスタンダード

 

この話しは「モノ作り」に限った事ではなく、”あらゆる進歩”に関わる

内容だと感じる。




しかし、”あらゆる”  と宣ったが、人間は、動物としての普遍的な本質は

変わらないと思う、

 「何処まで行っても動物である」

テクノロジーに囲まれても、その中に居るのは  “ 動物” である。 (笑)

此は何かのヒントになるのではないかと想像している。





 

動物としての僕達がテクノロジー以外に望むモノとは?



 

 

 

 

 

 

次回から"日本人の感性" や”感情的”な処について考えてみる、

範囲が広いので、極僅かなテーマについてしかやらない。

 

文章は9割出来てるんやけど、全体をまとめるのが大変やわ  …

No,20にはならないと思うけど? ?

 

 

 

 

 

10/29「般若心経オノマトペ化説」に異論アリ!

 

こないだの思い付き持論、

「般若心経オノマトペ化説」に異論アリ!

 

shitekiongaku.hatenadiary.jp



オノマトペは基本的に擬音,擬態語等である!

 

因みに オノマトペの記述として一番古いのんが
古事記で、「しおコオロコオロにかきなして」
                   (原文読みやけど ※平仮名じゃ無い!)
文脈よりの訳から~

〈塩と泥(沼?)を "コオロ コオロ" と掻き回して〉

見事! 神話の時代の表現に既にある。

日本人にとって、オノマトペ は馴染みが深い事は

間違い無い。


 

でも …   「般若心経」は擬音,擬態語か?

 

いや、違う!(と思ってる)

前回のブログの時にも実はハッキリと感じていた

なんだけど、話しが長くなるし、面倒だったので

書けなかったんだけど、

 

 僕の解釈として、般若心経を無心に唱え続けると、

般若心経の意味など考えズに?考える事などせずに

ただただ唱える事を集中し、その唱える先に無心が

生じ、 気が付けば?   気が付きもしない状態?

其れこそ真の「空」となる

この様な考えが在りました。

 

☝をどの様に理解したかと言うと?

 

  僕自身、邪念の塊で、恐らくの(持論.説)として、

僕(身体)を構成する原子全てに「邪念」という文字

が油性で書かれて在ると信じています、  しかし!

何故か集中する時は異常に集中する時があります。

 

  仕事での作業中で、

「上手くやろう」「慎重にやるぞ!」とか意気込ん

でやる時より、「なんにも考えんと仕事やったら、

キレイに仕事終わってた」みたいな時が、まあまあ

有る …     「なんやネンそれ!」(笑)

  逆に何も考えずにやったらヤッパリ同じ結果で、

普通にキレイな仕事が出来て行く。

流石に気は引き締めてるけど、テキトーな目検討で

やった方が、実に上手く行く。

なんで慎重にした方が上手くいかないのか分からん

が、結果はそう出る     「此は何だ?」(笑)

何やよう分からん?   

 〈緊張感+無心〉 =  エエ仕事

適度なリラックスとは力を抜いた〈無心〉という事

なのか?

 こんな時に、こんな状態の時に「無心」を感じる。

僕にとって「無心」は、正しく「空」だと感じる。

 

この事が唱える事により得られる「空」なのか?

と、考えたりしてた。

 

実際に禅宗で行う修行で得られる感覚は、僕の感覚

と極めて近いように思うんやけど、どうなん?

どうなんやろ?     よく知らんし分からん。



   でもこうなると、「般若心経」で無くても落語の

寿限無」でもエエという事になる。

一休さんの雑巾がけでもエエわけやし

でも、僕やったら序でに有り難く思ってる般若心経

を覚えられるし、一石二鳥やし「唱えるスタイル」

で「空」を感じたいなら「般若心経」を唱えるかな

 

 

 

 

 

 

然しながら、ココ迄言っておきながらやけど、

“音で理解”(オノマトペ)する事に長けてる日本人で

あれば尚更の事に改めて”音で理解する” 方法は特に

日本人に馴染み易いようにも、



思うんやけどなぁ~





            どやネン! ?   (←僕へ向けて)




 

伊藤譲一さん 「科学とデザインがもたらす複雑性への考察」  の感想文 6

 

『僕のようなモノ作り職人が生き残る道』

 

・開発コストの低下

イノベーションコストの低下

・起業等のストリート化

 

上記は全てハードルの低さを表した内容で、

語弊は有るが、ある意味アイデアさえ有れば〈簡単〉

イノベーションを起こせる事の提示と思われる、

この事に関してのアンチテーゼを上げたい。

既に記した事だが

 

〈簡単〉←→〈難しい〉

 

此の場合の「難しい」とは、長年の伝統に培われた

 

「職人芸」という意味に置き換える事が出来るの

では無いだろうか?

 

ひょっとしたら難しい職人芸がどんどん”浮き立つ”

世の中になって来るのではないだろうか?

 

必然的に、

「技術の習得が困難で、かつ高いレベルのモノ作り」

が持て囃される時が来るのではないか?

 

お父さんのような仕事は技術は付くが、将来性は

無い。  こんな仕事で無く、〈技術〉〈将来性〉

この二点が揃った、ニッチな隙間職人に成れば

モノ作りを仕事とする事も可能ではないか?

 

「手に職を付ける」と言ってもテクノロジー

及ばない世界でなければならない、

そんなモノ作りはきっと在る筈だ。

日本人の得意とする処で、幸いにもあなたには、

そんな事に向いてるよ 、

其もメチャメチャ向いてるよ  (笑)





でも、「手に職を付ける」って言っても

テクノロジーの及ばない仕事ってなんやろ?

お父さんもよくわからん?

 

以外と沢山在ると思うで、





“お父さんなりに”もう少し考えてみよかな、




  



                                                                 ?





 

 

今週本当にブログ休みます。